古河電工が中期計画発表、１２年度の連結営業利益５００億円が目標に

　電線、ケーブル大手の古河電気工業は８日、２０１２年度（１３年３月期）を最終年度とする中期経営計画「ニューフロンティア２０１２」を発表した。

　新中期計画では、グローバルなインフラ需要を取り込みながら、研究開発を強化し、同社にとってのニューフロンティア（新市場・新事業）で成長し、同時に変化に強い経営を目指す、としている。

　新中期計画では、新興国・地域の成長により、送電・通信など伝送インフラの投資機会が拡大することから、光ファイバーや超高圧ケーブル、高速鉄道市場で積極的に事業を展開し、海外売上高比率を２０１２年度には３５％、長期的には５０％超を目指す。

　高機能素材では、競争力のある技術の確立や生産性の向上により、トップサプライヤーを目指し、また、次世代自動車、スマートグリッド、大容量光通信の分野でも、高機能素材で新事業を創出する。

　これらにより、最終１２年度の売上高を１兆円（１０年３月期推定比２４％増）、営業利益５００億円（同３．５倍）、純利益２５０億円（同６．２倍）を目標にしている。

　８日の終値は前日比１８円安の４７２円。（高野龍一）



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社