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日経平均は大幅反発、全面高の展開で25日線と40000円台を回復
*12:11JST 日経平均は大幅反発、全面高の展開で25日線と40000円台を回復
日経平均は大幅反発。前日比649.97円高(+1.65%)の40101.82円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。
3日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は43.10ドル安(-0.11%)の39127.14ドル、ナスダックは37.01ポイント高(+0.23%)の16277.46、S&P500は5.68ポイント高(+0.11%)の5211.49で取引を終了した。ADP雇用統計が予想を上回り、利下げがさらに遠のくことを警戒した売りに、寄り付き後、下落。その後、3月ISM非製造業景況指数が予想外に低下し、消費鈍化を示唆したため金利先安観が再燃。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエルFRB議長も、引き続き年内の利下げの可能性を示唆すると、相場は上昇に転じた。終盤にかけ、消費鈍化を警戒した売りが上値を抑制しダウは再び下落した一方、ナスダックは利下げ期待の再燃でかろうじてプラス圏を維持し、まちまちで終了。
米国市場は高安まちまちだったものの、年度初めの機関投資家による益出しが一巡したとのことで需給面を材料に東京市場は買い優勢でスタート。日経平均は寄付き直後に40000円台を回復した後は、前引けまで40000円台を維持した。一部では、台湾地震における世界経済に与える影響がある程度見えたことも不透明感払拭につながったとの指摘も。東証プライム市場の7割超が上昇する強い地合いとなった。
日経平均採用銘柄では、東京電力HD<9501>、関西電力<9503>など引き続き電力株が買われたほか、ディーエヌエー<2432>、ソシオネクスト<6526>が一部証券会社のレポートで大幅高。また、住友鉱<5713>、三井金属鉱業<5706>、三菱マテリアル<5711>など資源関連銘柄も買われた。このほか、フジクラ<5803>、花王<4452>、ファナック<6954>、荏原製作所<6361>が上昇。
一方、川崎重<7012>、三菱重<7011>、IHI<7013>が売り優勢となったほか、富士通
<6702>、住友ファーマ<4506>、日本製鉄<5401>が軟調推移。日経平均採用以外の銘柄では、霞ヶ関キャピタル<3498>が続落となっている。
セクター別では、非鉄金属、電気・ガス業、鉱業、輸送用機器、保険業などが上昇した一方、空運業、水産・農林業、鉄鋼の3セクターのみ下落した。
日経平均は、前日割り込んだ25日移動平均線(25日線)を回復している。即日でこの水準を回復したことで一定の安心感はあるが、25日線は徐々に横ばい推移となっており、今後下向きとなる可能性もある。為替は1ドル151円60銭台を推移しており、市場では、政府・日本銀行による円買い介入警戒感が根強い。円買い介入時、日本株は瞬間的に売りが優勢となる公算が大きい。需給以外で日経平均を押し上げる材料に欠ける地合いのなか、25日線が下向きに転換する可能性が高まっていることは注意しておきたい。後場の日経平均は、寄付き後の40000円台回復でやや達成感も感じられることから、上げ一服の展開を想定する。
<AK>
3日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は43.10ドル安(-0.11%)の39127.14ドル、ナスダックは37.01ポイント高(+0.23%)の16277.46、S&P500は5.68ポイント高(+0.11%)の5211.49で取引を終了した。ADP雇用統計が予想を上回り、利下げがさらに遠のくことを警戒した売りに、寄り付き後、下落。その後、3月ISM非製造業景況指数が予想外に低下し、消費鈍化を示唆したため金利先安観が再燃。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエルFRB議長も、引き続き年内の利下げの可能性を示唆すると、相場は上昇に転じた。終盤にかけ、消費鈍化を警戒した売りが上値を抑制しダウは再び下落した一方、ナスダックは利下げ期待の再燃でかろうじてプラス圏を維持し、まちまちで終了。
米国市場は高安まちまちだったものの、年度初めの機関投資家による益出しが一巡したとのことで需給面を材料に東京市場は買い優勢でスタート。日経平均は寄付き直後に40000円台を回復した後は、前引けまで40000円台を維持した。一部では、台湾地震における世界経済に与える影響がある程度見えたことも不透明感払拭につながったとの指摘も。東証プライム市場の7割超が上昇する強い地合いとなった。
日経平均採用銘柄では、東京電力HD<9501>、関西電力<9503>など引き続き電力株が買われたほか、ディーエヌエー<2432>、ソシオネクスト<6526>が一部証券会社のレポートで大幅高。また、住友鉱<5713>、三井金属鉱業<5706>、三菱マテリアル<5711>など資源関連銘柄も買われた。このほか、フジクラ<5803>、花王<4452>、ファナック<6954>、荏原製作所<6361>が上昇。
一方、川崎重<7012>、三菱重<7011>、IHI<7013>が売り優勢となったほか、富士通
<6702>、住友ファーマ<4506>、日本製鉄<5401>が軟調推移。日経平均採用以外の銘柄では、霞ヶ関キャピタル<3498>が続落となっている。
セクター別では、非鉄金属、電気・ガス業、鉱業、輸送用機器、保険業などが上昇した一方、空運業、水産・農林業、鉄鋼の3セクターのみ下落した。
日経平均は、前日割り込んだ25日移動平均線(25日線)を回復している。即日でこの水準を回復したことで一定の安心感はあるが、25日線は徐々に横ばい推移となっており、今後下向きとなる可能性もある。為替は1ドル151円60銭台を推移しており、市場では、政府・日本銀行による円買い介入警戒感が根強い。円買い介入時、日本株は瞬間的に売りが優勢となる公算が大きい。需給以外で日経平均を押し上げる材料に欠ける地合いのなか、25日線が下向きに転換する可能性が高まっていることは注意しておきたい。後場の日経平均は、寄付き後の40000円台回復でやや達成感も感じられることから、上げ一服の展開を想定する。
<AK>
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