大紀ア、今期経常を12％上方修正、配当は10円減額

　大紀アルミニウム工業所 <5702> [東証Ｐ] が11月10日午前(11:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比75.5％減の26.7億円に大きく落ち込んだ。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の33.7億円→37.7億円(前期は138億円)に11.9％上方修正し、減益率が75.7％減→72.9％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比63.1％減の10.9億円に大きく落ち込む計算になる。

　同時に、今期の年間配当を従来計画の60円→50円(前期は70円)に減額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比83.6％減の7.8億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の6.8％→1.3％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2024年３月期第２四半期（累計）の連結及び個別業績は、個別業績９月の製品と原料の価格差が拡大し、売上総利益が前回発表予想を上回ったことから本日公表の実績値との差異が生じたものであります。 　また、上記１の第２四半期業績予想と実績値との差異に伴い、2024年３月期通期の連結及び個別業績についても前回予想数値を修正するものであります。 ※上記の業績予想は、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、不確定な要素を含んでおります。実際の業績は、今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。

　　当社の利益配分の基本政策は、企業収益の状況に対応して安定的な配当を維持することを基本とし、企業体質の強化、今後の事業展開に備えるための内部留保の充実等を勘案して決定すべきものと考えております。　当期の業績見通しを勘案した結果、期末配当金につきましては、前回予想30円から20円に減配させていただくことといたしました。　なお、これにより中間配当金と合わせた年間配当金は50円となる見込みです。