山陽鋼、今期経常を33％上方修正、配当も5円増額

　山陽特殊製鋼 <5481> が10月29日後場(13:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は104億円の黒字(前年同期は39.5億円の赤字)に浮上し、従来予想の85億円の黒字を上回って着地。
　併せて、通期の同損益を従来予想の105億円の黒字→140億円の黒字(前期は47.6億円の赤字)に33.3％上方修正した。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益は35億円の黒字(前年同期は8億円の赤字)に浮上する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の55円→60円(前期は無配)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は20.1億円の黒字(前年同期は21.9億円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同期の-6.2％→2.6％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　前回予想値(2021年7月30日公表)に対し、第２四半期累計期間の実績が、鉄スクラップ価格が想定よりも低位で推移したことやスウェーデンの連結子会社のOvakoの販売構成の改善などにより、増益となったことに加え、下期の業績も、鉄スクラップ価格をはじめとする原燃料価格上昇影響はあるものの、ベース価格値上の実施やOvakoの数量増などにより、前回予想の想定に対し増益となる見込みとなったため、通期の業績予想を修正いたします。

　2022年3月期の通期業績予想修正にともなう修正であります。(注) 業績予想等につきましては、現時点で入手可能な情報に基づいて当社グループで判断したものであります。予想には、様々な不確定要素が内在しており、実際の業績等はこれらの予想数値と異なる場合があることをお含みおきください。