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前週末23日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2023/06/26 05:30

ネクスジェン <3842>  773円 (+100円、+14.9%) ストップ高

 ネクストジェン <3842> [東証G]がストップ高。22日の取引終了後、エクシオグループ <1951> [東証P]傘下のエクシオ・デジタルソリューションズと共同で電話応対業務の自動化ソリューションを発表しており、これが買い材料視された。同ソリューションは、米サービスナウ の業務管理ソフトにIVR(自動音声応答)やSMS配信、音声認識などの音声DXソリューションを連携させたもの。今後の展開として、両社はDX化を進める企業向けに市場シェアの獲得を目指していく。

ワクー <4937>  2,104円 (+202円、+10.6%)

 Waqoo <4937> [東証G]が3日続急騰。化粧品の企画・開発とともに、EC販売を手掛ける同社の23年9月期の連結業績は減収・黒字転換を計画している。株価は全体相場に対して出遅れ感が意識されており、朝方も戻りを試す展開を期待した買いが続いていた。日経平均株価や東証マザーズ総合指数が大きく値を下げるなかにあって、同社は前引け後、液だれやべたつきを徹底的に解消した薬用炭酸ヘッドスパ育毛剤の発売を開始したと開示。業績回復基調にある出遅れ銘柄の新規材料に反応した投資家の買いもあって株価の支えとなり、逆行高を演じた。

リバーエレク <6666>  636円 (+46円、+7.8%)

 リバーエレテック <6666> [東証S]が急反発。22日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を40万株(発行済み株数の4.63%)、または2億8000万円としており、取得期間は6月23日から12月22日まで。株主還元の充実と資本効率の向上により更なる企業価値向上を図るためとしている。

力の源HD <3561>  1,918円 (+130円、+7.3%)

 東証プライムの上昇率2位。力の源ホールディングス <3561> [東証P]が7日続急伸。同社は22日、7月1日から順次、各ブランドのラーメンなどの販売価格を変更すると発表。これによる収益力の向上などが期待されたようだ。今回の変更対象は、全国の「一風堂」及びフードコート業態「IPPUDO RAMEN EXPRESS」、「RAMEN EXPRESS 博多一風堂」全店で販売する各種ラーメン、ラーメン定食とトッピング価格など。それぞれ10~40円の価格変更となり、各種ラーメンとラーメン定食(お子さまラーメンセットを除く)はすべて一律30円の変更になるとしている。

東電HD <9501>  552.8円 (+32.8円、+6.3%)

 東証プライムの上昇率5位。東京電力ホールディングス <9501> [東証P]が3日続急伸。昨年8月以来、およそ10ヵ月ぶりの高値圏に浮上してきた。テロ対策の不備が相次いだ柏崎刈羽原子力発電所について、東電HDの小早川智明社長が22日に開かれた原子力規制委員会の会合で7月中をメドに課題改善に向けた仕組みを整備する考えを示したことが伝わっている。規制委が東電HDに原発運転の適格性があるか再評価する方針を同日決めており、同社の原発再稼働に向けた道筋はなお見通せないものの、柏崎刈羽原発を巡る報道を手掛かりに23日の同社株には思惑的な物色が向かった。

レアジョブ <6096>  1,119円 (+65円、+6.2%)

 東証プライムの上昇率6位。英会話関連のレアジョブ <6096> [東証P]が急反発。そのほか、ビズメイツ <9345> [東証G]が逆行高となった。経済産業省は20日、転職を視野に入れたリスキリング(学び直し)の支援に向け、スキル講座の受講費用を補助する新制度を発表した。これを受け、株式市場ではリスキリング関連への注目度が増し、なかでも語学学習に絡む英会話関連株に投資家の視線が集中。根強い物色が続いており、23日は全体下げ相場のなかレアジョブ、ビズメイツ両銘柄の上昇が輝きを放った。好業績を背景に年初から株価を急上昇させたプログリット <9560> [東証G]、直近上場のGlobee <5575> [東証G] といった英会話関連の人気株が足もと軟調展開となるなか、関連銘柄の中で循環物色する動きもあるようだ。

■FHTHD <3777>  38円 (+2円、+5.6%)

 FHTホールディングス <3777> [東証G]が急反発。22日の取引終了後、新事業の開始と工事の受注に関する発表を行い、手掛かり視されたようだ。持続可能なインフラのリニューアルや環境負荷低減を目指す「インフラテック事業」を開始。環境・資源エネルギーやIT関連に関する電気通信・建設工事を展開していく。EV(電気自動車)充電器設置の請負工事事業も始めるという。また、太陽光発電所リニューアル工事に関する数千万円規模の受注も獲得した。業績への影響については現在精査中で、業績推移に関しては適宜公表をするとしている。

SHINKO <7120>  2,382円 (+119円、+5.3%)

 SHINKO <7120> [東証S]が急反発。同社は22日取引終了後、3ヵ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる26年3月期の単独営業利益目標を11億2000万円(23年3月期実績は7億5200万円)としていることが好感されたようだ。26年3月期の単独売上高目標は186億900万円(同159億4800万円)に設定。中期ビジョンとして「総合ITソリューションサービス企業へ成長」を掲げ、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する医療機関や企業を全面的にサポートするとしている。

ガイアックス <3775>  493円 (+23円、+4.89%) 一時ストップ高

 ガイアックス <3775> [名証N]が大幅高、一時ストップ高となった。22日の取引終了後、DAO(分散型自律組織)上でのステーブルコイン決済の導入に着手すると発表したことが好感された。ステーブルコインは、価格が安定するように法定通貨やコモディティー(商品)などの価格と連動するように設計された暗号資産のこと。同社は今後、各金融機関へのDAOの啓蒙活動を行い、ステーブルコイン導入に向けたプロジェクトを年内に5社を目標として事業を推進するとしている。

jig.jp <5244>  359円 (+14円、+4.1%)

 jig.jp <5244> [東証G]が大幅反発。東京証券取引所が同社株を23日付で貸借銘柄に選定すると発表した。株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も23日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

リベース <5138>  1,494円 (+54円、+3.8%)

 Rebase <5138> [東証G]が大幅高で6日続伸。23日午後2時ごろ、神戸電鉄 <9046> [東証P]、神戸シティ・プロパティ・リサーチ(神戸市中央区)、神戸市と共同で、神戸電鉄沿線のテナントスペースの流動性を高め、駅前の活性化を図るための実証事業に取り組むと発表しており、好材料視された。神戸電鉄沿線の魅力や価値の向上と、沿線に関わる人々の暮らしをより豊かにすることを目的としたもので、第1弾として谷上駅前の神戸電鉄が所有するテナントスペースの一区画を、駅周辺の住民や駅利用者などに向けて1時間単位で借りられるレンタルスペースとして運営する。同実証事業は「インスタベース」の予約・利用サービスにより、利用者のニーズを把握することで、駅前の潜在的な需要の掘り起こしと沿線のテナントスペースの利活用を図るとしている。なお、同件が24年3月期業績に与える影響は軽微としている。

メタリアル <6182>  2,150円 (+70円、+3.4%)

 メタリアル <6182> [東証G]が大幅反発。22日の取引終了後、子会社ロゼッタが生成AIプラットフォーム「Metareal AI」に、GPT-4の100倍のデータを読み込み、読み込んだ情報に基づいて適切なQAが可能なLLM(大規模言語モデル)の実証実験を開始したと発表しており、これが好感された。今回の実証実験は、膨大な情報量を読み込み、読み込んだ情報や文脈に基づいて利用者の指示に応じて回答するというもの。これまで取り扱うのが困難であった長文資料も一度で読み込むことができるようになり、資料全体から回答を生成することが可能になるという。これにより文脈の網羅性によるアウトプットの品質向上や業務の効率化を目指すとしている。

日経Dインバ <1357>  234円 (+7円、+3.1%)

 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 <1357> [東証E]が大幅続伸。日経平均株価が1%下落した場合に、反対に2%上昇するように設計されたETFで、株安時には逆張り志向の投資家の資金の受け皿となってきた。23日、日経平均株価が一時500円を超す下げとなった。全体相場について目先の上昇機運が一服し、反動安となると見込んだ投資家の買いが入ったようだ。

九州電 <9508>  927.1円 (+27.4円、+3.1%)

 九州電力 <9508> [東証P]が大幅反発。SMBC日興証券が22日、九州電の目標株価を従来の1000円から1210円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。会社側の業績予想について、販売電力量や燃料価格の前提が保守的であり、業績の上振れ期待が今後高まると指摘。業績回復と復配は株価には織り込まれているが、50円配当への復帰はまだ織り込まれていないとの見方を示した。同証券は九州電の24年3月期営業利益の予想を、これまでの1990億円から2090億円に見直している。

アニコムHD <8715>  634円 (+13円、+2.1%)

 アニコム ホールディングス <8715> [東証P]が上申。22日の取引終了後、上限を200万株(発行済み株数の2.46%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。なお、取得期間は7月3日から9月29日まで。

フロンテオ <2158>  836円 (+17円、+2.1%)

 FRONTEO <2158> [東証G]が反発。22日の取引終了後、日本毒性学会の学術年会において口頭ならびにポスター発表を行ったと開示した。創薬研究領域における自然言語処理AIの活用に関する発表となっており、サービス拡大を期待した買いを集めたようだ。同学会の学術年会は6月19~21日に開催された。フロンテオの発表テーマは「自然言語処理AIを使った仮説生成の薬剤性肝障害(DILI)に対する新規影響因子探索への応用」で、膨大な因子から注目すべき因子を見出す技術を薬剤安全性評価に活用した一例という。今回は検証の一環としてDILIに注目したが、他の臓器毒性発症リスク因子探索など、幅広く応用可能なアプローチになると考えられるという。

AKIBA <6840>  537円 (+11円、+2.1%)

 AKIBAホールディングス <6840> [東証S]が3日ぶり反発。23日、子会社アドテックがリアルタイム防犯カメラ搭載LED照明を展開するMASS(大阪市中央区)に対して、直管型LEDにAIカメラと通信機能を搭載した鉄道車両向け次世代防犯カメラLED-AI(レッドアイ)の開発及び量産支援を開始したと発表しており、好材料視された。MASSの「LED-AI」は既存のLED照明と取り換えるだけ(電気・配線工事のコストが不要)で、車両内などの様子について、リアルタイムでの見守りができる製品。国土交通省が6月14日、防犯関係設備や非常用設備に係る技術基準についての検討会を開催し、新幹線全線と利用者数が一定の基準を上回る三大都市圏(東京、大阪、名古屋)を中心とした在来線への防犯カメラ設置を義務付ける方針案を示したことから、今回の協業を進めることにした。

スクロール <8005>  964円 (+14円、+1.5%)

 スクロール <8005> [東証P]が3日続伸。同社は22日、子会社のスクロール360がKDDIエボルバ(東京都新宿区)との業務提携により、カスタマーサポートまでのフルフィルメント全域をカバーする「EC・通販トータルサポートサービス」を7月から開始すると発表。KDDIエボルバが持つBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)・コンタクトセンターのノウハウや知見、人工知能(AI)などのIT技術と、スクロール360のリソース・システムによる次世代CRM(顧客管理)物流を生かしたサービスを提供することにより、EC・通販事業者と顧客との接点強化及びEC体験価値と顧客ロイヤルティー向上を支援するとしている。

明治HD <2269>  3,269円 (+39円、+1.2%)

 明治ホールディングス <2269> [東証P]が反発。そのほか、日清製粉グループ本社 <2002> [東証P]、ヤクルト本社 <2267> [東証P]など食品株の一角が逆行高となった。総務省が23日発表した5月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアが前年同月比3.2%の上昇となった。伸び率は4月の3.4%から鈍化したものの、高止まりの状況が続き、市場予想も上回った。内訳をみると生鮮食品を除く食料の上昇率が9.2%と、記録的な上昇幅となった。食品各社からは商品価格の値上げの発表が相次いでいたが、改めて値上げによる収益押し上げ効果が意識されたとみられている。全体相場が頭打ちとなるなかで、景気動向に左右されにくいディフェンシブセクターとして資金を振り向ける動きも株価の支えとなったようだ。宝ホールディングス <2531> [東証P]や東洋精糖 <2107> [東証S]、亀田製菓 <2220> [東証P]なども堅調に推移した。

スノーピーク <7816>  1,906円 (+21円、+1.1%)

 スノーピーク <7816> [東証P]が3日続伸。23日、米国子会社のスノーピークUSAが、ユタ州プロボでリゾートを運営するサンダンス・マウンテン・リゾートとアウトドア拠点の開発などを目的にパートナーシップを締結したと発表しており、好材料視された。サンダンス・マウンテン・リゾートは、世界的に活躍する俳優が開発に関わったことでも有名な人気のスポットで、壮大に広がる自然のなかで夏は乗馬、ハイキング、ジップライン、冬にはスキーやスノーボードなどのウインタースポーツを楽しめる施設。今回のパートナーシップ締結を機に、スノーピークUSAは地元の自然豊かな地域資源を活用したアウトドア拠点や体験コンテンツの開発などに取り組むとしている。

※23日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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