洋ゴムが反発、北米、アジアの大型車需要背景に業績上乗せ期待

　東洋ゴム工業<5105.T>が反発。株価はここ調整含みでもみ合っていたが、２５日移動平均線との接触を待たずして切り返す動き。高性能の大口径タイヤがＳＵＶなど大型車販売台数の普及顕著な北米需要を取り込んでいるほか、最近は北米同様に大型車需要が高水準となっているＡＳＥＡＮ市場の開拓にも注力している。１４年１２月期連結営業利益７％増益見通しは上乗せが濃厚で、「株価はこれを先取る買いが断続的に入っている」（市場関係者）。同社が掲げる１６年１２月期を最終年度とする３カ年計画では、北米やマレーシアのタイヤ生産増強などに合計１３００億円を投じ、タイヤの海外生産比率を５０％に高める方針などを発表しているが、業績面では１６年１２月期の営業利益５２０億円（前期実績３７２億４０００万円）を見込むが、これでも保守的であるとの見方が市場筋の間で根強い。

洋ゴムの株価は１３時３８分現在１８４６円（△２７円）



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）