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パーク24のニュース
16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反発、ワクチン普及に向けた動きを好感
・ドル・円は上げ渋り、買い一巡後は失速
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がネクソン<3659>
■日経平均は反発、ワクチン普及に向けた動きを好感
日経平均は反発。79.90円高の26767.74円(出来高概算5億5390万株)で前場の取引を終えている。
前日15日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は337.76ドル高の30199.31ドル、ナスダックは155.02ポイント高の12595.06ポイントで取引を終了した。米ファイザーに続き、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンが今週中に許可されるとの期待に寄り付きから上昇し、その後、追加経済対策の合意成立への期待感もあり上げ幅を拡大した。米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。日本でもワクチン普及に向けた動きが好感され、株価支援要因となった。一方、足元の感染拡大への懸念に加え、外為市場で1ドル=103円60銭台と昨日15時頃に比べ40-50銭ほど円高・ドル安に振れたことなどが株価の重しとなり、日経平均は次第に伸び悩んだ。
個別では、出光興産<5019>がTOBを実施すると発表した東亜石油<5008>がTOB価格2450円にサヤ寄せする形でストップ高買い気配となり、20年12月期の業績・配当予想を上方修正したツバキナカシマ<6464>がストップ高まで買われ、21年10月期営業利益が2.30億円予想と前期の5.01億円の赤字から黒字に転換する予想と発表した土屋HD<1840>、未定としていた20年12月期配当を40.00円とすると発表したSTIフードHD<2932>、21年5月期業績予想を上方修正した三協立山<5932>、今期の復配見通しや劣後ローンによる資金調達で1株価値の希薄化懸念が後退したパーク24<4666>、組込みパソコン関連企業を買収すると発表したPCIHD<3918>、生産性改善効果織り込む局面として国内証券が格上げしたアルプスアルパイン<6770>が上げた。
一方、業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が先行したVコマース<2491>、ツルハHD<3391>、アスクル <2678>、21年1月期営業利益が前期比10.0%増と発表し材料出尽くし感が台頭したエニグモ<3665>が下げた。
セクターでは、パルプ・紙、非鉄金属、その他金融業、鉱業、不動産業などが値上がり率上位。一方、ゴム製品、金属製品、医薬品、倉庫運輸関連、サービス業などが値下がり率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の45%、対して値下がり銘柄は48%となっている。
「怒涛のIPOラッシュ」が始まった。一昨日14日の当欄では、IPOラッシュとなるこの機会に、TOPIXグロース指数とTOPIXバリュー指数の今年の上昇率を比較し、「少し長いタイムスパンでは、グロース株のパフォーマンスがバリュー株より優位となるのかもしれない」と書いた。さらに長いタイムスパンではどうだろう。
2010年末から昨日までのほぼ10年間の上昇率は、TOPIXが98.2%、TOPIXグロースが146.4%(2.4倍)、TOPIXバリューが57.7%。パフォーマンスの差は歴然だ。毎年の年間上昇率の平均は、TOPIXが8.7%、TOPIXグロースが11.1%、TOPIXバリューが6.3%。年間で下落したのはこの10年でTOPIXが3回、TOPIXグロースが3回、TOPIXバリューが今年を含め4回。TOPIXグロースが年間パフォーマンスでTOPIXバリューを下回ったのは2016年(TOPIXグロースは2.7%下落、TOPIXバリューは1.1%下落)の1回のみとなっている。期間をより長くとれば、TOPIXグロースのパフォーマンスがTOPIXバリューよりも優位になりそうだということは言えそうだ。
なお、TOPIXグロース指数とTOPIXバリュー指数は連結PBRは定期的に銘柄入れ替えが行われ、TOPIXグロースはPBR(株価純資産倍率)上位銘柄、TOPIXバリューはPBR下位銘柄で構成される。TOPIXバリューは「割安株」の集合体と言うことはできそうだが、TOPIXグロースは必ずしも「成長株」とは言いにくい銘柄が多く含まれる可能性もある。また、銘柄の時価総額は考慮されており、「TOPIXバリュー=小型株」ということではない。最後に、長期間ではグロース株のパフォーマンスが良いと言っても、上記のように、TOPIXグロースの年間パフォーマンスはこの10年間で3度マイナスとなっている。決まりきった結論になるが、IPO銘柄への投資に際しては、銘柄選択と投資タイミングが最も重要だということだろう。前向きかつ慎重に臨みたい。
後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。新型コロナワクチン普及による経済活動正常化への期待の一方で、米ニューヨークで都市封鎖の可能性が伝えられるなど感染拡大による足元景気悪化が懸念され、強弱感が対立しており、ポジションを一方に傾けにくいムードとなっている。また、今晩米国で11月の小売売上高、12月のPMI速報値が発表され、日本時間の明朝4時にFOMCの結果発表、同4時30分にパウエルFRB議長の記者会見が予定されており、これらの結果、内容を見極めたいとする向きも多く、見送りムードが広がる可能性もありそうだ。
■ドル・円は上げ渋り、買い一巡後は失速
16日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。仲値にかけて国内勢の買いが入り103円70銭台に浮上したが、買い一巡後は失速。日経平均株価は前日終値を下回り、日本株安を嫌気した円買いに振れやすい。上海総合指数の軟調地合いも、円買いの支援材料となっている。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円58銭から103円71銭、ユーロ・円は125円86銭から126円02銭、ユーロ・ドルは1.2145ドルから1.2155ドル。
■後場のチェック銘柄
・土屋ホールディングス<1840>、共和コーポレーション<6570>など、8銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がネクソン<3659>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・11月貿易収支:+3668億円(予想:+5225億円、10月:+8717億円)
【要人発言】
・財務省幹部
「日銀の外為特会からのドル購入はコロナ禍での極めて例外的な対応」
<国内>
特になし
<海外>
・16:00 英・11月消費者物価指数(前年比予想:+0.6%、10月:+0.7%)
・16:00 英・11月生産者物価指数・産出(前年比予想:-0.8%、10月:-1.4%)
<HH>
・日経平均は反発、ワクチン普及に向けた動きを好感
・ドル・円は上げ渋り、買い一巡後は失速
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がネクソン<3659>
■日経平均は反発、ワクチン普及に向けた動きを好感
日経平均は反発。79.90円高の26767.74円(出来高概算5億5390万株)で前場の取引を終えている。
前日15日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は337.76ドル高の30199.31ドル、ナスダックは155.02ポイント高の12595.06ポイントで取引を終了した。米ファイザーに続き、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンが今週中に許可されるとの期待に寄り付きから上昇し、その後、追加経済対策の合意成立への期待感もあり上げ幅を拡大した。米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。日本でもワクチン普及に向けた動きが好感され、株価支援要因となった。一方、足元の感染拡大への懸念に加え、外為市場で1ドル=103円60銭台と昨日15時頃に比べ40-50銭ほど円高・ドル安に振れたことなどが株価の重しとなり、日経平均は次第に伸び悩んだ。
個別では、出光興産<5019>がTOBを実施すると発表した東亜石油<5008>がTOB価格2450円にサヤ寄せする形でストップ高買い気配となり、20年12月期の業績・配当予想を上方修正したツバキナカシマ<6464>がストップ高まで買われ、21年10月期営業利益が2.30億円予想と前期の5.01億円の赤字から黒字に転換する予想と発表した土屋HD<1840>、未定としていた20年12月期配当を40.00円とすると発表したSTIフードHD<2932>、21年5月期業績予想を上方修正した三協立山<5932>、今期の復配見通しや劣後ローンによる資金調達で1株価値の希薄化懸念が後退したパーク24<4666>、組込みパソコン関連企業を買収すると発表したPCIHD<3918>、生産性改善効果織り込む局面として国内証券が格上げしたアルプスアルパイン<6770>が上げた。
一方、業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が先行したVコマース<2491>、ツルハHD<3391>、アスクル <2678>、21年1月期営業利益が前期比10.0%増と発表し材料出尽くし感が台頭したエニグモ<3665>が下げた。
セクターでは、パルプ・紙、非鉄金属、その他金融業、鉱業、不動産業などが値上がり率上位。一方、ゴム製品、金属製品、医薬品、倉庫運輸関連、サービス業などが値下がり率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の45%、対して値下がり銘柄は48%となっている。
「怒涛のIPOラッシュ」が始まった。一昨日14日の当欄では、IPOラッシュとなるこの機会に、TOPIXグロース指数とTOPIXバリュー指数の今年の上昇率を比較し、「少し長いタイムスパンでは、グロース株のパフォーマンスがバリュー株より優位となるのかもしれない」と書いた。さらに長いタイムスパンではどうだろう。
2010年末から昨日までのほぼ10年間の上昇率は、TOPIXが98.2%、TOPIXグロースが146.4%(2.4倍)、TOPIXバリューが57.7%。パフォーマンスの差は歴然だ。毎年の年間上昇率の平均は、TOPIXが8.7%、TOPIXグロースが11.1%、TOPIXバリューが6.3%。年間で下落したのはこの10年でTOPIXが3回、TOPIXグロースが3回、TOPIXバリューが今年を含め4回。TOPIXグロースが年間パフォーマンスでTOPIXバリューを下回ったのは2016年(TOPIXグロースは2.7%下落、TOPIXバリューは1.1%下落)の1回のみとなっている。期間をより長くとれば、TOPIXグロースのパフォーマンスがTOPIXバリューよりも優位になりそうだということは言えそうだ。
なお、TOPIXグロース指数とTOPIXバリュー指数は連結PBRは定期的に銘柄入れ替えが行われ、TOPIXグロースはPBR(株価純資産倍率)上位銘柄、TOPIXバリューはPBR下位銘柄で構成される。TOPIXバリューは「割安株」の集合体と言うことはできそうだが、TOPIXグロースは必ずしも「成長株」とは言いにくい銘柄が多く含まれる可能性もある。また、銘柄の時価総額は考慮されており、「TOPIXバリュー=小型株」ということではない。最後に、長期間ではグロース株のパフォーマンスが良いと言っても、上記のように、TOPIXグロースの年間パフォーマンスはこの10年間で3度マイナスとなっている。決まりきった結論になるが、IPO銘柄への投資に際しては、銘柄選択と投資タイミングが最も重要だということだろう。前向きかつ慎重に臨みたい。
後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。新型コロナワクチン普及による経済活動正常化への期待の一方で、米ニューヨークで都市封鎖の可能性が伝えられるなど感染拡大による足元景気悪化が懸念され、強弱感が対立しており、ポジションを一方に傾けにくいムードとなっている。また、今晩米国で11月の小売売上高、12月のPMI速報値が発表され、日本時間の明朝4時にFOMCの結果発表、同4時30分にパウエルFRB議長の記者会見が予定されており、これらの結果、内容を見極めたいとする向きも多く、見送りムードが広がる可能性もありそうだ。
■ドル・円は上げ渋り、買い一巡後は失速
16日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。仲値にかけて国内勢の買いが入り103円70銭台に浮上したが、買い一巡後は失速。日経平均株価は前日終値を下回り、日本株安を嫌気した円買いに振れやすい。上海総合指数の軟調地合いも、円買いの支援材料となっている。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円58銭から103円71銭、ユーロ・円は125円86銭から126円02銭、ユーロ・ドルは1.2145ドルから1.2155ドル。
■後場のチェック銘柄
・土屋ホールディングス<1840>、共和コーポレーション<6570>など、8銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がネクソン<3659>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・11月貿易収支:+3668億円(予想:+5225億円、10月:+8717億円)
【要人発言】
・財務省幹部
「日銀の外為特会からのドル購入はコロナ禍での極めて例外的な対応」
<国内>
特になし
<海外>
・16:00 英・11月消費者物価指数(前年比予想:+0.6%、10月:+0.7%)
・16:00 英・11月生産者物価指数・産出(前年比予想:-0.8%、10月:-1.4%)
<HH>
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