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NANO MRNAのニュース
*14:36JST ナノキャリア Research Memo(6):ウィズ・パートナーズとの資本関係を強化
■業績動向
1. 2023年3月期第2四半期累計の業績概要
ナノキャリア<4571>の2023年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が91百万円、営業損失が697百万円、経常損失が600百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失が887百万円となった。NC-6004、VB-111、NC-6300の治験終了に伴い研究開発費が前年同期比※338百万円減少し、営業損失は335百万円改善した。一方、投資有価証券の減損処理を行ったことにより、投資有価証券評価損281百万円を特別損失に計上した。なお、同社におけるPrimRNAの重要性が増してきたことから、2023年3月期第2四半期よりPrimRNAを連結子会社とする連結決算を開始している。
※2023年3月期第2四半期より連結決算に移行したため、前年同期の単体数値と比較している。
2. 2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の連結業績は、売上高184百万円、営業損失1,540百万円、経常損失1,463百万円、親会社株主に帰属する当期純損失1,471百万円を見込んでいる。当第2四半期より連結決算に移行したが、PrimRNAの業績影響は軽微であることから、従来の個別業績予想を据え置いている。
3. 財務状況と新株予約権発行などについて
2023年3月期第2四半期の財務状況について、資産は前期末比※788百万円減少し、6,347百万円となった。負債合計から転換社債型新株予約権付社債を除いたその他負債は同51百万円増加し、470百万円となった。純資産は親会社株主に帰属する四半期純損失の計上等により同839百万円減少し、4,727百万円となった。
※2023年3月期第2四半期より連結決算に移行したため、前期の単体数値と比較している。
また、ウィズ・パートナーズが業務執行組合員を務めるTHEケンコウFUTURE投資事業有限責任組合を割当予定先とする第三者割当の方法による第6回無担保転換社債型新株予約権付社債1,108百万円並びに第20回新株予約権1,580百万円の募集を行い、2023年2月13日付けで割当を実施した。資金調達の目的は、(1) 同社の事業ポートフォリオの入れ替え及び再構築、(2) 非臨床段階でのmRNA医薬品の創製及び関連技術の開発、(3) IP企業へのビジネスモデル転換、の3つ。なお、新株予約権付社債及び新株予約権の発行に係る払込みについては、金銭による払込みに代えて、前回(第5回無担保転換社債型新株予約権付)の社債が出資され、本新株予約権付社債の募集に関しては、社債の条件変更(リファイナンス)としての効果を有する。
■経営方針
秋永士朗氏は同社が2020年9月に吸収合併したアキュルナの代表取締役を務めており、吸収合併後は松山哲人前社長とともに同社の経営の舵取りをし、2022年12月16日付けで代表取締役に就任した。秋永氏は、同社を新たなバイオベンチャー企業として変貌させる方針で、mRNA及び非臨床段階に集中し、ローリスクハイリターン型経営への転換を目指す。世界で開発競争がスタートしたmRNA医薬の領域に国内企業に先駆けて進出するなど、ベンチャースピリッツを継承する秋永氏の活動に今後も注目し、同社の赤字体質の早期改善を期待したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
<NS>
1. 2023年3月期第2四半期累計の業績概要
ナノキャリア<4571>の2023年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が91百万円、営業損失が697百万円、経常損失が600百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失が887百万円となった。NC-6004、VB-111、NC-6300の治験終了に伴い研究開発費が前年同期比※338百万円減少し、営業損失は335百万円改善した。一方、投資有価証券の減損処理を行ったことにより、投資有価証券評価損281百万円を特別損失に計上した。なお、同社におけるPrimRNAの重要性が増してきたことから、2023年3月期第2四半期よりPrimRNAを連結子会社とする連結決算を開始している。
※2023年3月期第2四半期より連結決算に移行したため、前年同期の単体数値と比較している。
2. 2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の連結業績は、売上高184百万円、営業損失1,540百万円、経常損失1,463百万円、親会社株主に帰属する当期純損失1,471百万円を見込んでいる。当第2四半期より連結決算に移行したが、PrimRNAの業績影響は軽微であることから、従来の個別業績予想を据え置いている。
3. 財務状況と新株予約権発行などについて
2023年3月期第2四半期の財務状況について、資産は前期末比※788百万円減少し、6,347百万円となった。負債合計から転換社債型新株予約権付社債を除いたその他負債は同51百万円増加し、470百万円となった。純資産は親会社株主に帰属する四半期純損失の計上等により同839百万円減少し、4,727百万円となった。
※2023年3月期第2四半期より連結決算に移行したため、前期の単体数値と比較している。
また、ウィズ・パートナーズが業務執行組合員を務めるTHEケンコウFUTURE投資事業有限責任組合を割当予定先とする第三者割当の方法による第6回無担保転換社債型新株予約権付社債1,108百万円並びに第20回新株予約権1,580百万円の募集を行い、2023年2月13日付けで割当を実施した。資金調達の目的は、(1) 同社の事業ポートフォリオの入れ替え及び再構築、(2) 非臨床段階でのmRNA医薬品の創製及び関連技術の開発、(3) IP企業へのビジネスモデル転換、の3つ。なお、新株予約権付社債及び新株予約権の発行に係る払込みについては、金銭による払込みに代えて、前回(第5回無担保転換社債型新株予約権付)の社債が出資され、本新株予約権付社債の募集に関しては、社債の条件変更(リファイナンス)としての効果を有する。
■経営方針
秋永士朗氏は同社が2020年9月に吸収合併したアキュルナの代表取締役を務めており、吸収合併後は松山哲人前社長とともに同社の経営の舵取りをし、2022年12月16日付けで代表取締役に就任した。秋永氏は、同社を新たなバイオベンチャー企業として変貌させる方針で、mRNA及び非臨床段階に集中し、ローリスクハイリターン型経営への転換を目指す。世界で開発競争がスタートしたmRNA医薬の領域に国内企業に先駆けて進出するなど、ベンチャースピリッツを継承する秋永氏の活動に今後も注目し、同社の赤字体質の早期改善を期待したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
<NS>
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