中京医薬、前期最終を一転64％減益に下方修正

　中京医薬品 <4558> [ＪＱ] が4月24日大引け後(16:00)に業績修正を発表。20年3月期の最終利益(非連結)を従来予想の4500万円→1000万円(前の期は2800万円)に77.8％下方修正し、一転して64.3％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の最終利益も従来予想の1億3600万円→1億0100万円(前年同期は6300万円)に25.7％減額し、増益率が2.2倍→60.3％増に縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2020年３月期通期の業績予想につきましては、家庭医薬品等販売事業の卸売部門のおいては、今般の感染予防に対する意識の高まりにより除菌消臭関連商品の販売は堅調に推移しました。小売部門においては、全国の営業社員が担当する地域の見直しと直行・直帰の導入により営業効率の改善並びに営業時間の確保を図りました。また、顧客先への商品委託を強化することにより、営業人員で左右されない顧客主導型の安定的な収益基盤の確立に取り組みました。しかしながら上期から実施したこれらの施策が現場へ浸透するまで時間を要したことや、労務管理の負荷、商品委託先行による営業資材の投下などにより業績の出遅れを招きました。下期は施策の浸透と定着が進み生産性が持ち直したものの、上期の業績の出遅れと営業人員の減少により売上高の持ち直しには至らず前回業績予想との比較で7.2％減となりました。それに伴い、営業利益は37.7％減の71百万円、経常利益は31.7％減の86百万円となる見込みであります。当期純利益は一部営業所の減損損失9百万円があり77.7％減の10百万円となる見込みであります。（注）業績予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因により予想値と異なる場合があります。