マザーズ先物見通し：続落、政府デジタル化や政策期待が下支え

本日のマザーズ先物は続落が予想される。17日の米国市場は、ダウ平均は130.40ドル安の27901.98ドル、ナスダックは140.19ポイント安の10910.28ポイントで取引を終了した。昨日のFOMCでゼロ金利は長期にわたり据え置かれることが確認されたものの量的緩和拡大の壁が高いことが明らかになり、失望感から下落して寄り付いた。雇用や住宅関連指標が予想を下回ったことも売りに拍車をかけた。一時上昇に転じる場面もあったが、ハイテク株の調整が続いており、引けにかけては再び下落幅を拡大した。
ハイテク通信株の比率が高いナスダックは続落。本日のマザーズ先物は軟調な米国市場や小安く推移したナイトセッションの流れを引き継ぎ続落でのスタートが予想される。国内では平井デジタル担当相が、デジタル化への工程表を作成と報じられたことや、警察庁が免許証のデジタル化を年内に工程表を作成と日本経済新聞が報じている。このことは、時価総額上位のAI　inside<4488>やフリー<4478>など電子化関連が注目され相場を下支えする要因となろう。なお、健康保険組合の全国2000以上の事業所で保険料の納付困難とNHKが報じており、健康保険組合のビックデータを扱う時価総額上位のJMDC<4483>は思惑から上値の重さが懸念される。そのほか、昨日に菅首相は朝食に選挙プランナーと会食を行っていることから早期解散の思惑や政策への期待感が高まり、下げ幅は限定的になるとの見方がある。本日の上値のメドは1143.0pt、下値のメドは1187.0ptとする ＜FA＞