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「全固体電池」関連が2位、2次電池革命に向け開発競争加速<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 アンモニア
2 全固体電池
3 再生可能エネルギー
4 半導体
5 水素
6 2021年のIPO
7 デジタルトランスフォーメーション
8 2020年のIPO
9 洋上風力発電
10 人工知能
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全固体電池」が2位となっている。
世界的に「脱炭素」への取り組みが加速するなか、排ガス規制などを背景にガソリン車から電気自動車(EV)をはじめとした電動車シフトの動きが顕著となっている。現在、車載用電池としてはリチウムイオン電池が主流となっているが、発火リスクが問題視されていることから、EVが本格普及する段階では、現行のリチウムイオン電池に代わる次世代電池の開発が切望されている。その最右翼に目されているのが全固体電池である。
全固体電池とは電解質に液体ではなく固体を用いた2次電池のことを指す。電解質は、電池のプラス極とマイナス極の間にあるイオンを移動させる機能材料であり、ここが“電解液”の場合は液漏れや発火リスクが常につきまとうことになる。固体に変えることでこの弱点を解消できるのが最大の強みとなる。また、同じ体積であればより多くの蓄電ができることで、EVの航続距離の延長も可能とし、構造がシンプルで積層化が容易なためコンパクト化する際にも融通が利くというメリットがある。
トヨタ自動車<7203.T>を筆頭に大手自動車メーカーはこの全固体電池の実用化に積極的に取り組んでおり、世界的にみても同分野は日本が先駆しているだけに今後の展開に期待が大きい。トヨタは全固体電池搭載のEV実用化に野心を燃やしており、年内にも試作車が公開される可能性が高いとみられている。既にパナソニック<6752.T>との連携で同分野の商品開発に取り組んでおり、今後も主導的な役割を担うことになりそうだ。
固体電解質の開発では非鉄大手の三井金属<5706.T>や石油元売り大手の出光興産<5019.T>などが傾注している。このほか、TDK<6762.T>や村田製作所<6981.T>、マクセルホールディングス<6810.T>なども全固体電池分野の開発で既に実績を示している。最近では日立造船<7004.T>が脚光を浴びた。同社は、今月初旬に世界最大級の全固体電池を開発したことが明らかとなり株価の居どころを大きく変えた経緯がある。これは産業機械や宇宙用途での需要を見込み、自動車向けでの活用はハードルも多いとみられているが、株式市場における全固体電池の現実買いのステージが近いことを暗示する形となった。
全固体電池はEVや再生可能エネルギー分野で注目必至の分野といえ、足もと関連各社動きをみせていることもあり、投資テーマとして改めて投資資金の食指を動かす可能性が高まっている。
このほか関連銘柄としては東レ<3402.T>、旭化成<3407.T>、第一稀元素化学工業<4082.T>、カーリットホールディングス<4275.T>、三洋化成工業<4471.T>、日本ガイシ<5333.T>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>、東邦チタニウム<5727.T>、ホソカワミクロン<6277.T>、FDK<6955.T>などが注目される。
出所:MINKABU PRESS
1 アンモニア
2 全固体電池
3 再生可能エネルギー
4 半導体
5 水素
6 2021年のIPO
7 デジタルトランスフォーメーション
8 2020年のIPO
9 洋上風力発電
10 人工知能
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全固体電池」が2位となっている。
世界的に「脱炭素」への取り組みが加速するなか、排ガス規制などを背景にガソリン車から電気自動車(EV)をはじめとした電動車シフトの動きが顕著となっている。現在、車載用電池としてはリチウムイオン電池が主流となっているが、発火リスクが問題視されていることから、EVが本格普及する段階では、現行のリチウムイオン電池に代わる次世代電池の開発が切望されている。その最右翼に目されているのが全固体電池である。
全固体電池とは電解質に液体ではなく固体を用いた2次電池のことを指す。電解質は、電池のプラス極とマイナス極の間にあるイオンを移動させる機能材料であり、ここが“電解液”の場合は液漏れや発火リスクが常につきまとうことになる。固体に変えることでこの弱点を解消できるのが最大の強みとなる。また、同じ体積であればより多くの蓄電ができることで、EVの航続距離の延長も可能とし、構造がシンプルで積層化が容易なためコンパクト化する際にも融通が利くというメリットがある。
トヨタ自動車<7203.T>を筆頭に大手自動車メーカーはこの全固体電池の実用化に積極的に取り組んでおり、世界的にみても同分野は日本が先駆しているだけに今後の展開に期待が大きい。トヨタは全固体電池搭載のEV実用化に野心を燃やしており、年内にも試作車が公開される可能性が高いとみられている。既にパナソニック<6752.T>との連携で同分野の商品開発に取り組んでおり、今後も主導的な役割を担うことになりそうだ。
固体電解質の開発では非鉄大手の三井金属<5706.T>や石油元売り大手の出光興産<5019.T>などが傾注している。このほか、TDK<6762.T>や村田製作所<6981.T>、マクセルホールディングス<6810.T>なども全固体電池分野の開発で既に実績を示している。最近では日立造船<7004.T>が脚光を浴びた。同社は、今月初旬に世界最大級の全固体電池を開発したことが明らかとなり株価の居どころを大きく変えた経緯がある。これは産業機械や宇宙用途での需要を見込み、自動車向けでの活用はハードルも多いとみられているが、株式市場における全固体電池の現実買いのステージが近いことを暗示する形となった。
全固体電池はEVや再生可能エネルギー分野で注目必至の分野といえ、足もと関連各社動きをみせていることもあり、投資テーマとして改めて投資資金の食指を動かす可能性が高まっている。
このほか関連銘柄としては東レ<3402.T>、旭化成<3407.T>、第一稀元素化学工業<4082.T>、カーリットホールディングス<4275.T>、三洋化成工業<4471.T>、日本ガイシ<5333.T>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>、東邦チタニウム<5727.T>、ホソカワミクロン<6277.T>、FDK<6955.T>などが注目される。
出所:MINKABU PRESS
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