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*19:10JST 新興市場見通し:出遅れ物色続くか、売買代金増加がポイントに
■足元出遅れ感が強かったことが奏功したか底堅い動き見せる
今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が-0.59%だったのに対し、東証グロース市場指数は+3.41%、東証グロース市場250指数は+3.17%だった。米国市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)やナスダックが上昇したことなどから、東証プライム市場の半導体株などが強い動きを示す一方、東証グロース市場は引き続き小動きとなった。ただ、23日の日本銀行の金融政策決定会合の結果発表後、これまで買われていたプライム市場の大型株に利益確定売りが入ったのに対して、東証グロース市場は底堅い動きを見せた。足元出遅れ感が強かったことが奏功したか、時価総額の大きいGENDA<9166>が一部証券会社のポジティブなレポートによって一時ストップ高となるなど主力銘柄に投資資金が流入する地合いへ。週末は東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数ともに反落となったが、日経平均、TOPIXよりも下落率は小幅に留まった。売買代金は連日1000億円程度とそこまでの盛り上がりではなかったものの、戻りを試す動きは見られた。
個別では、メドレー<4480>がグッピーズ<5127>に対してTOB実施を発表し、グッピーズが急騰。また、ペイロール<4489>はMBO(経営陣による買収)の一環としてTOB実施を発表したことで一時ストップ高となった。このほか、ブレインズテクノロジー<4075>はNTT<9432>傘下のNTT東日本が同社のローカル5G接続検証製品として外観検査アプリ「Impulse」を導入したと発表し買われた。リログループ<8876>傘下企業にラーニングマネジメントシステムの提供を発表したアルー<7043>も大幅高となった。インフォネット<4444>は、AIライティングサービス「LENSAwriter」リリースしたことで買われた。一方、AMAZIA<4424>、データセクション<3905>など直近急騰していた銘柄は、短期資金が流出して急落した。
■11月戻り高値突破には売買代金増加がポイントか
来週の新興市場は上昇か。プライム市場が徐々に決算発表銘柄への物色に移行することで日経平均やTOPIXの動きが鈍る一方、新興市場は出遅れが意識されて、今週同様の強い動きが期待される。東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数ともに1月中旬の高値を捉えており、昨年11月末の戻り高値を意識した地合いを迎えている。週末にやや長い上影(上ヒゲ)を残したが、早い段階で、上影を吸収できるか注目だ。1月の東京市場の主役はプライム市場の半導体株やTOPIXコア30銘柄など時価総額の大きい銘柄だった。こうした銘柄の利益確定が進めば、出遅れていた新興市場に投資資金が向かう可能性はある。東証グロース市場コア20銘柄など主力処に物色が向かえば、新興市場全体の売買代金も膨らみ、迫力のある反発地合いとなるだろう。
とはいえ、来週は1月29日にシーユーシー<9158>くらいしか主力銘柄の決算発表が予定されていないことから、引き続き時価総額が小さい銘柄の局地的な物色にとどまる可能性も否定できない。ストップ高となった銘柄が翌日、利益確定で売られる日替わり物色の展開は変わらないだろう。プライム市場の半導体のような柱が新興市場にも出てこない限り、売買代金は膨らみづらいか。東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数ともに、昨年11月戻り高値を明確に突破するには売買代金の増加が必要だ。今週のGENDAのように、カバー<5253>、フリー<4478>、ジーエヌアイグループ<2160>など時価総額が大きい銘柄の迫力ある上昇が、指数の本格的な反発基調には必要とはいえるだろう。
<FA>
今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が-0.59%だったのに対し、東証グロース市場指数は+3.41%、東証グロース市場250指数は+3.17%だった。米国市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)やナスダックが上昇したことなどから、東証プライム市場の半導体株などが強い動きを示す一方、東証グロース市場は引き続き小動きとなった。ただ、23日の日本銀行の金融政策決定会合の結果発表後、これまで買われていたプライム市場の大型株に利益確定売りが入ったのに対して、東証グロース市場は底堅い動きを見せた。足元出遅れ感が強かったことが奏功したか、時価総額の大きいGENDA<9166>が一部証券会社のポジティブなレポートによって一時ストップ高となるなど主力銘柄に投資資金が流入する地合いへ。週末は東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数ともに反落となったが、日経平均、TOPIXよりも下落率は小幅に留まった。売買代金は連日1000億円程度とそこまでの盛り上がりではなかったものの、戻りを試す動きは見られた。
個別では、メドレー<4480>がグッピーズ<5127>に対してTOB実施を発表し、グッピーズが急騰。また、ペイロール<4489>はMBO(経営陣による買収)の一環としてTOB実施を発表したことで一時ストップ高となった。このほか、ブレインズテクノロジー<4075>はNTT<9432>傘下のNTT東日本が同社のローカル5G接続検証製品として外観検査アプリ「Impulse」を導入したと発表し買われた。リログループ<8876>傘下企業にラーニングマネジメントシステムの提供を発表したアルー<7043>も大幅高となった。インフォネット<4444>は、AIライティングサービス「LENSAwriter」リリースしたことで買われた。一方、AMAZIA<4424>、データセクション<3905>など直近急騰していた銘柄は、短期資金が流出して急落した。
■11月戻り高値突破には売買代金増加がポイントか
来週の新興市場は上昇か。プライム市場が徐々に決算発表銘柄への物色に移行することで日経平均やTOPIXの動きが鈍る一方、新興市場は出遅れが意識されて、今週同様の強い動きが期待される。東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数ともに1月中旬の高値を捉えており、昨年11月末の戻り高値を意識した地合いを迎えている。週末にやや長い上影(上ヒゲ)を残したが、早い段階で、上影を吸収できるか注目だ。1月の東京市場の主役はプライム市場の半導体株やTOPIXコア30銘柄など時価総額の大きい銘柄だった。こうした銘柄の利益確定が進めば、出遅れていた新興市場に投資資金が向かう可能性はある。東証グロース市場コア20銘柄など主力処に物色が向かえば、新興市場全体の売買代金も膨らみ、迫力のある反発地合いとなるだろう。
とはいえ、来週は1月29日にシーユーシー<9158>くらいしか主力銘柄の決算発表が予定されていないことから、引き続き時価総額が小さい銘柄の局地的な物色にとどまる可能性も否定できない。ストップ高となった銘柄が翌日、利益確定で売られる日替わり物色の展開は変わらないだろう。プライム市場の半導体のような柱が新興市場にも出てこない限り、売買代金は膨らみづらいか。東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数ともに、昨年11月戻り高値を明確に突破するには売買代金の増加が必要だ。今週のGENDAのように、カバー<5253>、フリー<4478>、ジーエヌアイグループ<2160>など時価総額が大きい銘柄の迫力ある上昇が、指数の本格的な反発基調には必要とはいえるだろう。
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