デンカ、今期経常を3％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額

　デンカ <4061> が11月8日午前(11:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比92.4％増の236億円に拡大し、従来予想の200億円を上回って着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の390億円→400億円(前期は321億円)に2.6％上方修正し、増益率が21.3％増→24.4％増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比17.6％減の163億円に減る計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の135円→145円(前期は125円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の161億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の9.1％→16.7％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　半導体関連製品や新型コロナウイルス抗原迅速診断キットの寄与が、米国でのハリケーンの影響やインフルエンザワクチンの出荷本数減少といった一過性の減益要因などを上回る見込みであることから、通期の業績予想を上記の通り修正いたしました。（注）上記の業績予想は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。

　　上記業績予想の修正および経営計画「Denka Value-Up」の株主還元方針※に沿って、中間配当を前回予想の1株当たり65円から5円増配して70円とし、期末配当予想につきましても、前回予想の1株当たり70円から5円増配して75円に引き上げることといたします。　この結果、1株当たりの年間配当金は、前回予想に比べ10円増配の145円となる予定です。なお、予想配当性向（連結）は、前回予想の40.1％から43.1％になります。※ 経営計画「Denka Value-Up」の株主還元方針　 ・「総還元性向50％を基準」を継続する。　※総還元性向＝（配当＋自己株式取得）÷連結当期純利益　 ・還元方法については配当を重視し、株価推移などに応じ機動的な自己株式取得も実施する。