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JIG-SAWのニュース
*11:51JST JIGーSAW Research Memo(1):2024年12月期は指数関数的成長へと踏み出す1年となりそう
■要約
1. インターネット・IoT機器の自動監視などデータコントロール事業を展開
JIG-SAW<3914>は、世界中のインターネット・IoT技術の中核を担うことをミッションに、インターネットサービスやインターネットに接続される機器を自動で監視し、検知した状況に応じて制御するデータコントロール事業を展開している。同事業は、システムマネジメントとIoT向け各種サービスに分けられるが、いずれもIoT領域を対象にしており、主力のシステムマネジメントでは、独自開発したロボット型自動運用プラットフォーム「puzzle」をベースに、「JIG-SAW OPS」というブランドでクラウドサーバやIoTデバイスの自動監視や運用を行っている。IoT向け各種サービスでは、これも独自技術のIoTエンジン「NEQTO」を活用し、あらゆる産業のIoTシステム・デバイスを対象に、包括的なIoTソリューションを提供している。
2. 強みは独自のソフト/ハードの基盤コア技術とビジネス化
同社のデータコントロール事業は、日本及び北米の計3ヶ所にあるコントロールセンターをサービス拠点に、正社員であるエンジニアが24時間365日のデュアルマネジメントで監視・障害対応・フルマネジメントを行っており、その強みは、独自のソフト/ハードの基盤コア技術及びそのビジネス化にある。ソフトウエアの基盤コア技術には、国内企業唯一の商用Linux-OSのカーネル開発とディストリビューションなどがあり、特に信号制御・通信制御技術における組み込み技術や、色信号制御技術による色信号を制御して脳に伝送する技術は特筆すべきだろう。ハードウエアの基盤コア技術には、IoT領域における通信/クラウド制御用の基盤回路設計技術などがある。こうした基盤コア技術を背景に、年間数十億件に上るインシデント対応や、クラウドシステム環境における膨大な監視・運用といった実績につなげている。
3. 成長が予測されるIoT市場で指数関数的成長を目指す
世界のIoT市場は、2022年の100兆円から2030年には2,000兆円になると予測されている。このような成長市場で、同社は指数関数的成長を目指している。そのため、データコントロール事業の中で成長をけん引するサービスとして、IoTデータコントロールサービス、グローバルデータコントロールサービス、クラウドデータコントロールサービス及びソフトウエアライセンスサービスにフォーカスする方針である。そのうえで、オーガニック成長の加速とグローバル化・サービスラインの強化を図るとともに、IoTライセンスビジネスの提供先であるグローバル企業との取り組みを加速し、ライセンスやサポートの提供を世界中の様々な施設やメーカーなどへと広げていく計画である。さらに、資本参加や資本提携、M&Aも積極的に推進していく考えである。
4. 投資の成果が徐々に顕在化、2024年12月期は指数関数的成長へ踏み出す
2023年12月期の業績は、売上高3,240百万円(前期比6.2%増)、営業利益625百万円(同7.8%増)と順調だった。月額課金案件の受注が拡大、解約率も1%程度と低水準を維持したことなどから、売上高は上場以来36四半期連続で過去最高を更新した。利益面では、ストック収益の拡大とともに売上総利益率の改善が進み、研究開発や販売促進などのための先行投資が過去最高となったものの、営業利益は売上高を超える伸びとなった。2024年12月期について、同社は業績予想を公表していないが、指数関数的成長へと踏み出していく1年となりそうだ。というのも、データコントロール事業のさらなる業容拡大やグローバル化、自動運転ソフトウエアの商用化など、先行投資の成果が徐々に顕在化してくることが見込まれるためである。
■Key Points
・基盤コア技術を強みにIoT領域でデータコントロール事業を展開
・成長が期待されるIoT市場でM&Aも視野に指数関数的成長を目指す
・2024年12月期は指数関数的成長へと踏み出す1年となりそう
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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1. インターネット・IoT機器の自動監視などデータコントロール事業を展開
JIG-SAW<3914>は、世界中のインターネット・IoT技術の中核を担うことをミッションに、インターネットサービスやインターネットに接続される機器を自動で監視し、検知した状況に応じて制御するデータコントロール事業を展開している。同事業は、システムマネジメントとIoT向け各種サービスに分けられるが、いずれもIoT領域を対象にしており、主力のシステムマネジメントでは、独自開発したロボット型自動運用プラットフォーム「puzzle」をベースに、「JIG-SAW OPS」というブランドでクラウドサーバやIoTデバイスの自動監視や運用を行っている。IoT向け各種サービスでは、これも独自技術のIoTエンジン「NEQTO」を活用し、あらゆる産業のIoTシステム・デバイスを対象に、包括的なIoTソリューションを提供している。
2. 強みは独自のソフト/ハードの基盤コア技術とビジネス化
同社のデータコントロール事業は、日本及び北米の計3ヶ所にあるコントロールセンターをサービス拠点に、正社員であるエンジニアが24時間365日のデュアルマネジメントで監視・障害対応・フルマネジメントを行っており、その強みは、独自のソフト/ハードの基盤コア技術及びそのビジネス化にある。ソフトウエアの基盤コア技術には、国内企業唯一の商用Linux-OSのカーネル開発とディストリビューションなどがあり、特に信号制御・通信制御技術における組み込み技術や、色信号制御技術による色信号を制御して脳に伝送する技術は特筆すべきだろう。ハードウエアの基盤コア技術には、IoT領域における通信/クラウド制御用の基盤回路設計技術などがある。こうした基盤コア技術を背景に、年間数十億件に上るインシデント対応や、クラウドシステム環境における膨大な監視・運用といった実績につなげている。
3. 成長が予測されるIoT市場で指数関数的成長を目指す
世界のIoT市場は、2022年の100兆円から2030年には2,000兆円になると予測されている。このような成長市場で、同社は指数関数的成長を目指している。そのため、データコントロール事業の中で成長をけん引するサービスとして、IoTデータコントロールサービス、グローバルデータコントロールサービス、クラウドデータコントロールサービス及びソフトウエアライセンスサービスにフォーカスする方針である。そのうえで、オーガニック成長の加速とグローバル化・サービスラインの強化を図るとともに、IoTライセンスビジネスの提供先であるグローバル企業との取り組みを加速し、ライセンスやサポートの提供を世界中の様々な施設やメーカーなどへと広げていく計画である。さらに、資本参加や資本提携、M&Aも積極的に推進していく考えである。
4. 投資の成果が徐々に顕在化、2024年12月期は指数関数的成長へ踏み出す
2023年12月期の業績は、売上高3,240百万円(前期比6.2%増)、営業利益625百万円(同7.8%増)と順調だった。月額課金案件の受注が拡大、解約率も1%程度と低水準を維持したことなどから、売上高は上場以来36四半期連続で過去最高を更新した。利益面では、ストック収益の拡大とともに売上総利益率の改善が進み、研究開発や販売促進などのための先行投資が過去最高となったものの、営業利益は売上高を超える伸びとなった。2024年12月期について、同社は業績予想を公表していないが、指数関数的成長へと踏み出していく1年となりそうだ。というのも、データコントロール事業のさらなる業容拡大やグローバル化、自動運転ソフトウエアの商用化など、先行投資の成果が徐々に顕在化してくることが見込まれるためである。
■Key Points
・基盤コア技術を強みにIoT領域でデータコントロール事業を展開
・成長が期待されるIoT市場でM&Aも視野に指数関数的成長を目指す
・2024年12月期は指数関数的成長へと踏み出す1年となりそう
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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