東京株式（前引け）＝日経平均株価は７００円超える下げ幅

　９日前場の東京株式市場は、前日の米株式市場でＮＹダウ平均株価が１０００ドルを超える急落となったことを嫌気してほぼ全面安商状でスタートした。ただ、６日の取引時間中につけた安値の２万１０７８円を下回らなかったこともあり、一時徐々に下落幅を縮小する場面もあったが、前引けに掛けて下落幅は再び７００円超に拡大した。

　日経平均株価前場終値は、前日比７０５円１０銭安の２万１１８５円７６銭と大幅反落している。東証１部の売買高概算は、１０億８３６２万株、売買代金概算は１兆９８６４億５８００万円。値上がり銘柄数は１０９、対して値下がり銘柄数は１９３４、変わらずは１９銘柄だった。値下がり銘柄は全体の９３．７％に達した。

　個別銘柄では、１８年３月期通期の連結営業利益の下方修正を発表した日産自動車<7201.T>が大幅安に売られている。１７年１２月期の最終損益の赤字幅が拡大し、２年連続の赤字となった大塚家具<8186.T>も急反落。１８年３月期通期業績予想を下方修正した阿波製紙<3896.T>も大幅反落となっている。このほかに、ファーストリテイリング<9983.T>、ファナック<6954.T>、信越化学工業<4063.T>、コマツ<6301.T>、ディー・エヌ・エー<2432.T>、ＤＭＧ森精機<6141.T>も売られている。

　半面、一眼レフカメラの好調などで１８年３月期業績予想の上方修正を好感したニコン<7731.T>が買われ、１８年３月期第３四半期累計（１７年４月～１２月）の最終利益が通期予想を超過達成した河合楽器製作所<7952.T>は大幅高となっている。このほかに、ネクソン<3659.T>、淺沼組<1852.T>、武蔵精密工業<7220.T>は大幅高。資生堂<4911.T>、テルモ<4543.T>はプラス圏での推移となっている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）