原油安・円高メリット株
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*1月15日追記
日経平均株価は前週末比250円ほど下落していますが、大王製紙の株価は1%程度上昇しており、底堅さがみられます。紙生産時のボイラー稼働には、重油などの化石燃料が使われますが、大王製紙では今期のドバイ原油価格の想定を59ドル/バレルとして業績予想を算出しています。
足元で原油価格は30ドルを割り込んでおり、燃料費の減少が業績の押し上げ要因になります。原油価格が1ドル下落すると、営業利益を通年で1億円程度押し上げるとみられています。
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■注目銘柄
┗大王製紙(3880)
「エリエール」ブランドのティッシュなど、家庭紙では首位。紙の生産時には重油を大量に消費するため原油安メリットを受けるほか、円高は木材パルプの輸入価格引き下げにつながるため、業績面への警戒感が低い銘柄です。
中国の減速など世界的なリスクオフ姿勢が強まる中で、業績不安が低い銘柄としてリスク回避的な資金の受け皿になる可能性がありそうです。
昨年に実施した家庭紙の値上げが浸透し、16年3月期の営業利益は5.5%増の230億円と4期連続で増益の見通しです。
同社の紙おむつ「GOO.N(グーン)」の市場シェアは高くないものの、大人用紙おむつ「アテント」では業界2位とシェアが高く、成長分野となっています。
大株主の北越紀州製紙(3865)とは、経営方針を巡って対立していますが、資金力に勝る北越紀州製紙による敵対的買収に発展する可能性も…。
高齢化により国内の大人用紙おむつの市場規模は、2013年に約1680億円と子供用をすでに逆転しています。
予想PER=14倍程度と、紙おむつで同業のユニ・チャーム(30倍)などと比べて割安感が出てきており、2月10日の決算発表に向けて株価は強含む展開が期待できそうです。
小野山 功
*1月15日追記
日経平均株価は前週末比250円ほど下落していますが、大王製紙の株価は1%程度上昇しており、底堅さがみられます。紙生産時のボイラー稼働には、重油などの化石燃料が使われますが、大王製紙では今期のドバイ原油価格の想定を59ドル/バレルとして業績予想を算出しています。
足元で原油価格は30ドルを割り込んでおり、燃料費の減少が業績の押し上げ要因になります。原油価格が1ドル下落すると、営業利益を通年で1億円程度押し上げるとみられています。
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■注目銘柄
┗大王製紙(3880)
「エリエール」ブランドのティッシュなど、家庭紙では首位。紙の生産時には重油を大量に消費するため原油安メリットを受けるほか、円高は木材パルプの輸入価格引き下げにつながるため、業績面への警戒感が低い銘柄です。
中国の減速など世界的なリスクオフ姿勢が強まる中で、業績不安が低い銘柄としてリスク回避的な資金の受け皿になる可能性がありそうです。
昨年に実施した家庭紙の値上げが浸透し、16年3月期の営業利益は5.5%増の230億円と4期連続で増益の見通しです。
同社の紙おむつ「GOO.N(グーン)」の市場シェアは高くないものの、大人用紙おむつ「アテント」では業界2位とシェアが高く、成長分野となっています。
大株主の北越紀州製紙(3865)とは、経営方針を巡って対立していますが、資金力に勝る北越紀州製紙による敵対的買収に発展する可能性も…。
高齢化により国内の大人用紙おむつの市場規模は、2013年に約1680億円と子供用をすでに逆転しています。
予想PER=14倍程度と、紙おむつで同業のユニ・チャーム(30倍)などと比べて割安感が出てきており、2月10日の決算発表に向けて株価は強含む展開が期待できそうです。
小野山 功