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前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2024/07/02 05:30

リグア <7090>  1,990円 (+400円、+25.2%) ストップ高

 リグア <7090> [東証G]がストップ高。同社は6月27日取引終了後に「環境配慮型の素材開発や製品の製造などを手掛けるTBM(東京都千代田区)と業務提携した」と発表しており、これが引き続き材料視されたようだ。この業務提携により、同社グループの成長軸である「IFMC.(イフミック:ナノメーターレベルの非常に微小なミネラル結晶体で、血行促進による疲労回復、筋肉の疲れ・こりの緩和、神経痛・腰痛・筋肉痛の緩和、体感の安定などの効果があるとされる)」と環境配慮型素材「LIMEX」を組み合わせた高機能・高付加価値な製品開発に取り組むとともに、国内だけでなく海外の需要も見据えたグローバルな展開なども視野に入れているとしている。

セルシード <7776>  434円 (+80円、+22.6%) ストップ高

 セルシード <7776> [東証G]がストップ高。前週末6月28日の取引終了後、開発中の軟骨細胞シートに関する米国特許出願について特許査定を受けたと発表した。同特許は、東海大学(医学部医学科外科学系整形外科学)の佐藤正人教授と実施してきた同種軟骨細胞シートに関する共同研究の成果という。これが買い材料視された。

ザイン <6769>  1,660円 (+300円、+22.1%) ストップ高

 ザインエレクトロニクス <6769> [東証S]がストップ高。株価は6月17日に動意づき、それ以降は異色の上昇波動を形成、目先上げ足が加速する状況。時価は2016年3月以来、8年4ヵ月ぶりの高値圏を舞う展開となった。同社は半導体を自社ブランドで独自開発するファブレスメーカーで、アナログとデジタル回路を混載したミックスドシグナルLSI製品の開発や、AI・IoT分野におけるハード及びソフト分野で存在感を放つ。データセンター増設に伴う電力不足問題などが取り沙汰されるなか、ネットワークの末端にAIを組み込むエッジAI分野に米大手ITが注力姿勢を示しているが、 スマートフォンやパソコン同様にAIカメラもその一つとして注目されている。高速インターフェースと高度な画像処理技術を強みとする同社は、その関連有力株として頭角を現している。また、低消費電力・低遅延の光半導体事業にも経営資源を注いでおり、同分野での活躍にも期待が大きい。

ペルセウス <4882>  519円 (+80円、+18.2%) ストップ高

 ペルセウスプロテオミクス <4882> [東証G]がストップ高。前週末6月28日の取引終了後、開発中の抗トランスフェリン受容体1(TfR1)抗体「PPMX-T003」について真性多血症(PV)患者6人による第1相試験が終了したと発表した。6例目の患者の試験が本人の意向で中止になったが、安全性を懸念するような重篤な有害事象の報告は受けていないという。これが買い手掛かりになった。

長野計器 <7715>  3,450円 (+500円、+17.0%) ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。長野計器 <7715> [東証P]がストップ高。いちよし経済研究所が6月28日付で新規に「A(買い)」で格付けを行っており、これを手掛かりに買いを集めた。同社の今25年3月期業績予想は売上高が前期比4.1%増の707億円、営業利益が同8.4%増の77億5000万円。前期に続き最高業績を更新する見通しだ。 半導体業界を中心とした設備投資の回復が追い風になると見込んでいる。

ロボペイ <4374>  2,517円 (+355円、+16.4%)

 ROBOT PAYMENT <4374> [東証G]が急反騰。1日の寄り前、請求・債権管理クラウド「請求管理ロボ」及び顧客管理・自動課金クラウド「サブスクペイ」のサービス価格を7月から改定すると発表しており、好材料視された。安定したサービス提供と法改正などへの対応を目的としたサーバー増強、システム改修、クレジットカード決済の不正利用対策などを継続的に実施し、利用者へより良いサービスを提供するためとしている。

Jフロント <3086>  1,924.5円 (+247円、+14.7%)

 東証プライムの上昇率2位。J.フロント リテイリング <3086> [東証P]が5日続急騰。年初来高値を更新した。前週末6月28日の取引終了後、25年2月期連結業績予想について売上高を4215億円から4245億円(前期比4.3%増)へ、純利益を235億円から265億円(同11.4%減)へ上方修正すると発表。これが好感された。第1四半期に国内売り上げが堅調だったほか、訪日外国人観光客の増加で免税売り上げが想定以上に伸長。これを踏まえて通期予想を見直した。なお、同時に発表した第1四半期決算は売上高が1014億6900万円(前年同期比8.6%増)、純利益が113億1600万円(同76.9%増)だった。

ジーデップ <5885>  11,060円 (+1,340円、+13.8%) 一時ストップ高

 ジーデップ・アドバンス <5885> [東証S]が6日続急騰、一時ストップ高となった。ディープラーニングなどAI領域で必要なハードやソフトの開発及び販売を手掛け、米GPU大手のエヌビディア のエリートパートナーとして存在感を放つ。エヌビディア製の推論用エッジデバイスの販売でも高実績を誇る。生成AI市場の拡大を背景に、米ビッグテックが相次いでスマートフォンなどの端末にAIを搭載する動きを強めており、米国株市場ではエッジAIにマーケットの視線が集まっているが、東京市場にもその流れが波及している。そのなか、同社株は足もとの業績も絶好調で改めて買い直される展開となった。

高島屋 <8233>  3,007円 (+299.5円、+11.1%)

 東証プライムの上昇率3位。高島屋 <8233> [東証P]が7日続急騰。前週末28日取引終了後、25年2月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の500億円から550億円(前期比20%増)に大幅増額した。訪日外国人観光客の増勢が続くなか、旺盛な インバウンド需要を取り込み、足もとの業績は会社側の想定を上回って推移している。訪日外客数の増加もさることながら、外国為替市場で円安が続いていることがインバウンド消費の伸びを助長しており、特に高級ブランド品や宝飾品を扱う同社をはじめとする百貨店は追い風が強い。

ジェノバ <5570>  832円 (+78円、+10.3%)

 ジェノバ <5570> [東証G]が続急騰。6月30日の日本経済新聞朝刊で、「岸田文雄首相は29日、デジタル技術や人工知能(AI)を活用した『スマート農業』を支援するため、生産者らを対象にする新たな交付金制度を創設する考えを示した」と報じられており、GNSS(全球測位衛星システム)高精度測位により、スマート農業を支援する同社に思惑的な買いが入ったようだ。

セレ <5078>  4,160円 (+345円、+9.0%)

 セレコーポレーション <5078> [東証S]が急伸。6月28日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信 <9435> [東証P]グループの光通信による株式保有割合が5.02%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。なお保有目的は純投資で、報告義務発生日は6月21日としている。

インテリクス <8940>  594円 (+48円、+8.8%)

 インテリックス <8940> [東証S]が急伸。6月28日の取引終了後、集計中の24年5月期連結業績について、営業利益が従来予想の7億6900万円から9億3100万円(前の期比31.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好感された。リノベーション事業において、財務体質の強化を図るため厳選した仕入れを行ったことにより、物件販売が期初計画の1250件に対して1129件にとどまった結果、売上高は485億4300万円から427億200万円(同3.6%増)へ下振れた。ただ、物件入れ替えの進展に伴い期末にかけて収益性が改善するとともに、販売仲介手数料の減少により販売費が期初計画を下回ったことに加えて、人件費その他経費が期初計画を下回り利益を押し上げた。

ピクスタ <3416>  889円 (+69円、+8.4%)

 ピクスタ <3416> [東証G]が急反発。1日午前10時ごろ、AIデータセットライセンス企業で結成した業界団体「Dataset Providers Alliance」に創設メンバーとして参画したと発表。これが材料視された。ピクスタや米国企業を含む7社によって6月26日に発足した。AIが世界中の業界を変革するなか、同団体は最前線に立ち、技術の基盤であるデータセットが責任を持って収集、ライセンス供与、利用されるよう尽力していくという。

川崎汽 <9107>  2,500円 (+160円、+6.8%)

 東証プライムの上昇率4位。川崎汽船 <9107> [東証P]が続急伸。商船三井 <9104> [東証P]や日本郵船 <9101> [東証P]が買われるなど、海運株が堅調に推移した。ばら積み船市況の値動きを示すバルチック海運指数は6月に入り上昇基調を続けており、海運市況の先行きに対する楽観的な見方が広がりつつある。さらに、中国からの輸出向け海上コンテナの輸送量が堅調に推移しているとの見方もあり、 海運株への資金が流入したようだ。東証の業種別指数の海運業は3%を超す上昇となり、上昇率トップとなった。

アルファクス <3814>  454円 (+20円、+4.6%)

 アルファクス・フード・システム <3814> [東証G]が大幅反発。1日午前10時ごろ、パナソニックインダストリーの竜野工場に部品搬送用ロボットとして「サービスショットα8号(アルファエイト)」を導入したと発表した。これを手掛かりに買われた。

BBDイニシ <5259>  1,037円 (+42円、+4.2%)

 BBDイニシアティブ <5259> [東証G]が大幅続伸。1日、グループ会社のブルーテックが、ビジネスチャットサービス「DiSCUS(ディスカス)」の生成AI機能に最新の「Chat GPT-4o」と「Gemini 1.5 Pro」を追加すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。これまでのDiSCUSで生成AIは「ChatGPT3.5」で機能提供をしていた。より新しい機能をいち早くユーザーに提供し、サービスに対する顧客のニーズに対応していく。

ヘッドウォ <4011>  12,030円 (+390円、+3.4%)

 ヘッドウォータース <4011> [東証G]が大幅反発。企業を対象にAIを活用したソリューションビジネスやデジタルトランスフォーメーション(DX)導入支援などを展開。5月下旬に米エヌビディア とドイツのシーメンスの先端技術を活用し、新たに産業用エッジ生成AIシステムを開発したことを発表するなど、エッジAI分野への取り組みでは先駆者的存在。24年12月期営業利益は前期比2.4倍の2億2600万円を見込むなど業績も絶好調で、目先見直し買いを呼び込んだ。

ADWG <2982>  234円 (+6円、+2.6%)

 ADワークスグループ <2982> [東証P]が上伸。同社は前週末6月28日の取引終了後、24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結業績に関し、売上高が前年同期比8.1%増の207億円、営業利益が同49.7%増の20億5000万円で着地したようだと発表。営業利益の通期計画に対する進捗率は約68%に上っており、評価した買いが入ったようだ。

オムロン <6645>  5,666円 (+137円、+2.5%)

 オムロン <6645> [東証P]が反発。SMBC日興証券が前週末6月28日の取引終了後、オムロンの目標株価を5500円から5900円に引き上げた。投資評価は上から2番目の「2」を継続する。FA(ファクトリーオートメーション)関連での減収計画は保守的と指摘。出荷に伴って部品在庫引当の減少・戻り益の拡大の可能性があるとの見方を示す。同証券はオムロンの25年3月期の営業利益予想をこれまでの367億円から515億円に見直した。

GLOE <9565>  2,237円 (+54円、+2.5%)

 GLOE <9565> [東証G]が続伸。6月28日の取引終了後、ライブ配信データ解析ツール「Giken Access」を提供する配信技術研究所(東京都渋谷区)の第三者割当増資を引き受け子会社化したと発表しており、好材料視された。第三者割当増資の引き受けにより配信技術研究所株式の50.1%を所有することになる。取得価額は非開示。今回の子会社化により、多くの配信者をパートナーとするブランドプロデュースサービスを中心に事業の成長スピードを速めることが期待できるとしている。なお、同件が24年10月期業績へ与える影響は軽微としている。

KDDI <9433>  4,345円 (+91円、+2.1%)

 KDDI <9433> [東証P]が続伸。日本経済新聞電子版が6月30日、「総務省とKDDIは日本語に特化した生成AI(人工知能)の共同研究に乗り出す」と報じた。生成AI関連での事業拡大を期待した買いが入ったようだ。大量の日本語で作った学習用データを総務省傘下の研究機関が提供。KDDIのAI技術を生かして国内で使いやすいAI基盤の性能引き上げを目指すとしている。

エーザイ <4523>  6,680円 (+88円、+1.3%)

 エーザイ <4523> [東証P]が反発。1日付の日本経済新聞朝刊で、「アルツハイマー病の症状を引き起こす『タウ』と呼ぶたんぱく質を標的とした新薬を開発する方針だ」と報じられており、好材料視された。記事によると、アルツハイマー病患者の脳内では「アミロイド」と呼ばれるたんぱく質が蓄積し始め、その後タウがたまっていくことが判明しているが、多くの企業の新薬開発ではアミロイドを標的としているという。30年度をメドに実用化するとしており、新薬への期待感が買いにつながったようだ。

※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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