システム・ディ（3804）驚異的な業績上方修正で上場来高値更新が視野に◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

驚異的な業績上方修正で上場来高値更新が視野に

【事業内容】
　業務ソフトの開発・販売を手がけており、学園運営のサポートシステムやフィットネス・スイミング施設の会員管理システムなど、特定の業種・業務に特化したパッケージソフトを開発・販売している。その他に自治体向けシステムやテナント賃貸なども行う。

【業績面】
　業績面においては3/16に第1Q決算を発表し、売上高は前期比30.4％増収、営業利益は上場以来初の黒字転換を果たした。パッケージソフトの高品質化やストックビジネスの積み上がりによって利益基盤が強固となっているほか、元より競争力の高い教育分野におけるソリューションの引き合いが強く、新規ユーザ獲得も順調に伸びているとみられる。
　次回6/15に中間決算発表を控える中、昨日上期業績の上方修正を発表、1Qに続いて2-4月期においても好調に推移し四半期業績は過去最高を記録して素晴らしい伸びとなった。通期業績は新型コロナウイルス影響に伴う不確定要素から据え置いたが、期初の経常利益予想6.06億円に対し5.69億円と93.9％の利益進捗率は驚異的と言える。

【株価動向】
　株価は3/13安値636円を底値にして堅調な戻りを見せ、コロナショック以前の水準を回復、昨日は戻り高値を更新して1199円まで上値を伸ばしている。年初来高値は1365円で待ち構えており、上記の業績上方修正をうけてどこまで上値をトライできるか非常に注目と言える。2006年上場時の高値を除くと、この1365円をクリアできれば事実上の上場来高値更新が現実のものとなり、上値追いの展開も期待できるようになるだろう。