372円
フォーシーズHDのニュース
*15:01JST フォーシーズ Research Memo(1):事業特性に合わせた施策や中期経営計画を実行することでV字回復を目指す
■要約
1. 会社概要
フォーシーズHD<3726>は、化粧品・健康食品・アロマテラピー関連商品を中心とした製造及び販売を行っている。「美」「健康」「癒し」をテーマに「通販事業」「卸売事業」「リテール事業」「衛生コンサルティング事業」の4事業を展開しており、各セグメント間で高いシナジー効果を創出している。また、既存事業にこだわらず、多角的・発展的なビジネス展開を得意とし、企業価値向上の1つの手法としてM&Aを積極的に活用している。
2021年12月に商号を株式会社フォーシーズHDに変更し、2022年1月にはコミュニケーション・セールス事業を行う(株)フェヴリナ及びアロマ事業を行う(同)アロマを、2023年1月には化粧品卸事業を行う(株)Cureを吸収合併した。純粋持株会社から事業持株会社に移行したことで意思決定の迅速化が図られ、より機動的な事業活動が可能となった。また、本社機能を集約することにより、販売費及び一般管理費のコストダウンが期待できる。商品開発・Web戦略についても一括化し、事業間のシナジー効果を最大限に高めていく方針だ。直近では2023年2月に、独自の市場リサーチ手法を生かして自社オリジナル商品の開発・販売を行う(株)iiyを完全子会社化しており、EC販売の底上げが期待される。
2. 業績動向
2023年9月期第1四半期の連結業績は、売上高463百万円(前年同期比29.0%減)、営業損失71百万円(前年同期は53百万円の損失)、経常損失70百万円(同52百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失72百万円(同48百万円の損失)となった。各セグメントの営業スタイル特性に合わせた施策を推進した結果、通販事業及び卸売事業はセグメント利益を確保、衛生コンサルティング事業はセグメント損失を計上したものの予測どおりの着地となった。一方、リテール事業は予測を大幅に上回るセグメント損失を計上した。ブランド別の商品開発実績としては、「フェヴリナ」で1商品、「Aroma Bloom」で8商品を新たに展開した。原価率改善のため、特に「Aroma Bloom」ブランドのOEM商品の開発に注力しており、開発した商品は通販事業、卸売事業、リテール事業それぞれで展開している。
2023年9月期連結業績については、売上高2,428百万円(前期比4.5%増)、営業利益50百万円(前期は119百万円の損失)、経常利益46百万円(同116百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益38百万円(同156百万円の損失)とする期初予想を据え置いた。、経費削減活動の徹底、EC部門や生産部門統一化による効率的かつ効果的なコスト配分の徹底、OEM商品開発による原価改善により営業利益の改善を図ることで、各利益段階の黒字転換を計画している。第1四半期はリテール事業を除きおおむね予測どおりに進捗していることに加え、事業特性に合わせた施策や中期経営計画を着実に推進していることなどから、黒字化体質への改善は進んでいると弊社では見ている。
3. 成長戦略
同社は、2022年2月に中期経営計画を策定した。2022年9月期~2025年9月期をV字回復ステージの4年とし、2025年9月期に売上高60.9億円、営業利益4.7億円(営業利益率7.7%)、経常利益4.6億円、時価総額73億円、ROE3.8%を目指す。具体的な取り組みのうち(1) 海外展開の加速としては、海外向け新商品の開発を進めるとともに、アジア・中華圏・中東への販売を強化する。(2) 販路拡大の加速としては、販売スタイル別のセグメント区分に変更し、ブランドごとの販路売上分析を行い、投資すべきセグメントや販路業態にスピーディに経営資源を投下することで売上拡大を目指す。(3) 事業体制の構築強化としては、収益性の確保が課題であるリテール事業及び衛生コンサルティング事業に対して、重点的に施策を推進する。
■Key Points
・「美」「健康」「癒し」をテーマに、化粧品・健康食品・アロマテラピー関連商品を中心とした製造及び販売を展開
・2023年9月期第1四半期は減収となるも、インバウンドの復活により卸売事業が伸長傾向
・2023年9月期は、事業特性に合わせた各種施策を着実に実行することで、増収・各利益は黒字転換の見込み
・「海外展開の加速」「販路拡大の加速」「事業体制の構築強化」により、2025年9月期に売上高60.9億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)
<NS>
1. 会社概要
フォーシーズHD<3726>は、化粧品・健康食品・アロマテラピー関連商品を中心とした製造及び販売を行っている。「美」「健康」「癒し」をテーマに「通販事業」「卸売事業」「リテール事業」「衛生コンサルティング事業」の4事業を展開しており、各セグメント間で高いシナジー効果を創出している。また、既存事業にこだわらず、多角的・発展的なビジネス展開を得意とし、企業価値向上の1つの手法としてM&Aを積極的に活用している。
2021年12月に商号を株式会社フォーシーズHDに変更し、2022年1月にはコミュニケーション・セールス事業を行う(株)フェヴリナ及びアロマ事業を行う(同)アロマを、2023年1月には化粧品卸事業を行う(株)Cureを吸収合併した。純粋持株会社から事業持株会社に移行したことで意思決定の迅速化が図られ、より機動的な事業活動が可能となった。また、本社機能を集約することにより、販売費及び一般管理費のコストダウンが期待できる。商品開発・Web戦略についても一括化し、事業間のシナジー効果を最大限に高めていく方針だ。直近では2023年2月に、独自の市場リサーチ手法を生かして自社オリジナル商品の開発・販売を行う(株)iiyを完全子会社化しており、EC販売の底上げが期待される。
2. 業績動向
2023年9月期第1四半期の連結業績は、売上高463百万円(前年同期比29.0%減)、営業損失71百万円(前年同期は53百万円の損失)、経常損失70百万円(同52百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失72百万円(同48百万円の損失)となった。各セグメントの営業スタイル特性に合わせた施策を推進した結果、通販事業及び卸売事業はセグメント利益を確保、衛生コンサルティング事業はセグメント損失を計上したものの予測どおりの着地となった。一方、リテール事業は予測を大幅に上回るセグメント損失を計上した。ブランド別の商品開発実績としては、「フェヴリナ」で1商品、「Aroma Bloom」で8商品を新たに展開した。原価率改善のため、特に「Aroma Bloom」ブランドのOEM商品の開発に注力しており、開発した商品は通販事業、卸売事業、リテール事業それぞれで展開している。
2023年9月期連結業績については、売上高2,428百万円(前期比4.5%増)、営業利益50百万円(前期は119百万円の損失)、経常利益46百万円(同116百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益38百万円(同156百万円の損失)とする期初予想を据え置いた。、経費削減活動の徹底、EC部門や生産部門統一化による効率的かつ効果的なコスト配分の徹底、OEM商品開発による原価改善により営業利益の改善を図ることで、各利益段階の黒字転換を計画している。第1四半期はリテール事業を除きおおむね予測どおりに進捗していることに加え、事業特性に合わせた施策や中期経営計画を着実に推進していることなどから、黒字化体質への改善は進んでいると弊社では見ている。
3. 成長戦略
同社は、2022年2月に中期経営計画を策定した。2022年9月期~2025年9月期をV字回復ステージの4年とし、2025年9月期に売上高60.9億円、営業利益4.7億円(営業利益率7.7%)、経常利益4.6億円、時価総額73億円、ROE3.8%を目指す。具体的な取り組みのうち(1) 海外展開の加速としては、海外向け新商品の開発を進めるとともに、アジア・中華圏・中東への販売を強化する。(2) 販路拡大の加速としては、販売スタイル別のセグメント区分に変更し、ブランドごとの販路売上分析を行い、投資すべきセグメントや販路業態にスピーディに経営資源を投下することで売上拡大を目指す。(3) 事業体制の構築強化としては、収益性の確保が課題であるリテール事業及び衛生コンサルティング事業に対して、重点的に施策を推進する。
■Key Points
・「美」「健康」「癒し」をテーマに、化粧品・健康食品・アロマテラピー関連商品を中心とした製造及び販売を展開
・2023年9月期第1四半期は減収となるも、インバウンドの復活により卸売事業が伸長傾向
・2023年9月期は、事業特性に合わせた各種施策を着実に実行することで、増収・各利益は黒字転換の見込み
・「海外展開の加速」「販路拡大の加速」「事業体制の構築強化」により、2025年9月期に売上高60.9億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)
<NS>
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