【井川純一の今夜も兜町で一杯】東京タラレバ親父

　３月２２日（水曜日）の日経平均株価は４１４円５０銭安の１万９０４１円３８銭と大幅３日続落。今日は前日の米市場でＮＹダウなど主要指数が急落したことを受けて、大きく売りに押される展開。さらに１１１円台に入る円高も強い向かい風になり全面安商状です。こうした主力株が手掛けづらいなか、ＩＰＯ銘柄に物色の矛先が向かっています。３月１５日に東証マザーズ市場に新規上場したファイズ<9325.T>がストップ高の４１００円まで買われたのをはじめ、ビーグリー<3981.T>、ほぼ日<3560.T>、うるる<3979.T>なども人気。もちろん、話題の力の源ホールディングス<3561.T>も買われています。
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　今日もため息しかでない。こうなってくると、周囲の市場関係者もイライラが募っているのか、「お前が、昨日のコラム（当欄）で『休むべし』なんて書くからこうなるんだ」と八つ当たりもはなはだしい。まあ、気持ちは分からなくもないが、そう怒りなさんな。照る日もあれば曇る日もあるわけで、天気じゃないけれど相場模様もいつかは晴れるってなわけだ。

　昨夜は、友人の市場関係者と杯を交わす。彼の今の楽しみは、日本テレビの吉高由里子、榮倉奈々、大島優子が出演している「東京タラレバ娘」というドラマなんだそうだ。まったく見ていないので論評できないのだが、彼曰く「なにか、いいんだよねぇ」。う～ん、さっぱり伝わってこないのだが、とにもかくにも面白いと力説する。ちなみに、今夜が最終回らしい。

　正直なところ、まったく興味がないので、「じゃ、俺は“東京レバ食べ親父”ね」とレバニラを注文。彼の白い視線をもろともせずレバニラを食す。これがまた、ホッピーに合うのよねぇ。ちょっと、料理の味が薄く醤油をかける。キッコーマン<2801.T>の「しぼりたて生しょうゆ」というやつで、まさに新鮮そのもの。

　もう一品注文したのが、たくあんで、これには同じくテーブルにあった味の素<2802.T>の「味の素」を嫌と言うほどふりかける。当方、幼少期からグルタミン酸ナトリウムの大ファンで、白菜なんぞには葉の１枚１枚にふりかけるほどだ。ちなみにキッコーマン、味の素とも株価は冴えない。両銘柄とも“うまみたっぷり”とはさすがに言わないが、それでもそろり見直し買いも……なんて思ったりもする。

　「東京タラレバ娘」じゃないが、相場の世界もタラレバなし。「あの時売っていたら」、「昨日買っていれば」、まあまあ良くあることではあるが、それが板子一枚下は地獄の相場世界の厳しい掟。けれど、分かっちゃいるけどやめられない。後悔ばかりの人生で、やっぱりオイラは“東京タラレバ親父”だわなぁ。
《ＫＣ》

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）