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前週末8日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2024/03/11 05:20

ソースネクス <4344>  201円 (+50円、+33.1%) ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。ソースネクスト <4344> [東証P]がストップ高。同社は8日、AI通訳機を手掛ける連結子会社ポケトークが2025年中の株式上場を目指して準備を開始したと発表。これを好感した買いが膨らんだ。更なる製品開発やグローバル市場での販売強化、人材の確保を図るため。みずほ証券が主幹事を務める予定。なお、上場後もポケトークが連結子会社であることを前提としているという。

ジェネパ <3195>  322円 (+80円、+33.1%) ストップ高

 ジェネレーションパス <3195> [東証G]がストップ高。同社は7日取引終了後、海外子会社の青島新綻紡貿易(中国)が、繊維製品の生産加工及び輸出入業務を手掛ける新会社をラオスに設立すると発表。これが材料視されたようだ。新会社の設立は、増加するニーズにいち早く対応できるよう柔軟に生産能力を拡大できる体制を構築するとともに、中国に対する地政学リスクを一定程度軽減することが主な目的。また、ラオス進出にあたり、丸八ホールディングス <3504> [名証M]のラオス子会社と立ち上げ時の製造を委託することについて協議を行っているという。

坪田ラボ <4890>  387円 (+80円、+26.1%) ストップ高

 坪田ラボ <4890> [東証G]がストップ高。近視領域などで強みを発揮するバイオベンチャーだが、足もとの業績は低迷しているものの、来期以降の回復に期待が大きい。7日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、最終損益は従来計画の11億3000万円の赤字から6億8000万円の赤字に上方修正しており、これを評価する買いを呼び込んだ。ロート製薬 <4527> [東証P]と知的財産権実施許諾契約を締結し契約一時金4億5000万円のほか、上市後の販売に応じたランニングロイヤルティーを受領することとなり、これがポジティブサプライズとなった。同社の株価は2月上旬に今期業績予想の下方修正を受けマドを開けて売られたものの、その後は根強い買いが続きジリジリと上値を指向、直近ではほぼマド埋めを完了していた。8日は満を持して大底圏から上放れた。

SBIリーシ <5834>  3,705円 (+700円、+23.3%) ストップ高

 SBIリーシングサービス <5834> [東証G]がストップ高。7日の取引終了後、24年3月期の連結業績と配当予想の上方修正を発表。これをポジティブ視した買いが集まったようだ。今期の売上高予想は398億円から531億円(前期比34.2%増)、経常利益予想は40億円から48億円(同35.9%増)に引き上げた。年間配当予想は70円増額し100円(前期比90円増配)に見直した。JOL(日本型オペレーティングリース)商品について、投資家の堅調な需要を背景に販売額が想定を上回った。あわせて同社はJOL商品として、同社子会社を業務執行組合員、投資家を組合員とする任意組合に対し、保有する販売用航空機を売却すると発表。売却予定額は約59億円で、24年3月期の売上高予想の11%程度となる見込みとしている。

TORICO <7138>  1,250円 (+227円、+22.2%) 一時ストップ高

 TORICO <7138> [東証G]が急反騰、一時ストップ高となった。8日、「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」の作者である国民的漫画家の鳥山明氏が死去したことが明らかとなった。国内メディアが大きく取り上げており、鳥山氏の死去を悼む声が相次いでいる。一方、株式市場では、爆発的なヒットとなった鳥山氏の作品に対する社会的な関心が改めて高まり、作品の購入需要が増加するとの思惑から、ECサイト「漫画全巻ドットコム」を運営するTORICOが買われたようだ。電子書籍取次のメディアドゥ <3678> [東証P]も上昇した。

メンバーズ <2130>  1,027円 (+150円、+17.1%) ストップ高

 東証プライムの上昇率2位。メンバーズ <2130> [東証P]がストップ高。7日の取引終了後、生成AIを活用した「LCA算定AIシステム」を独自開発し、企業向けの提供を開始すると発表したことが好感された。同システムは、メンバーズが米オープンAIの大規模言語モデルを活用して独自に開発したもの。実証フェーズでは、LCA(ライフサイクルアセスメント)算定のうち作業工数が全体の約5割を占める「LCAインベントリ分析」にかかる作業工数の約6割削減を実現したという。同社では、システムの導入から運用・定着までをGX人材が伴走支援することで、企業のLCA算定の効率化及び内製化を支援するとしている。

POPER <5134>  704円 (+100円、+16.6%) ストップ高

 POPER <5134> [東証G]がストップ高。7日の取引終了後、ティエラコム(神戸市中央区)と業務提携契約を締結し、同社の学習塾経営支援システムに関する事業を承継すると発表した。今後の収益へのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。ティエラコムの学習塾経営のノウハウを、POPERの教育事業者向け業務管理プラットフォーム「Comiru」の導入教育機関に提供する。更にPOPERは、ティエラコムの学習塾経営支援システム「BIT CAMPUS」を取得することで、顧客基盤の拡大などを図る。

テクミラ <3627>  564円 (+80円、+16.5%) ストップ高

 テクミラホールディングス <3627> [東証S]がストップ高。ソースネクスト <4344> [東証P]が8日、AI通訳機を手掛ける子会社ポケトークが25年中の株式上場を目指して準備を開始したと発表。テクミラは、子会社JENESISがポケトークの製造を手掛けているほか、22年2月にはポケトークの第三者割当増資を引き受ける形で出資していることから、思惑的な買いが向かったようだ。

内海造 <7018>  5,100円 (+700円、+15.9%) ストップ高

 内海造船 <7018> [東証S]がストップ高。7日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を470億円から472億円(前期比25.5%増)へ、営業利益を20億円から29億円(同3.8倍)へ、純利益を17億円から20億円(同2.7倍)へ上方修正したことが好感された。第4四半期に入り急激に円安が進行したことを受けて未確定の為替レートを見直した結果、外貨建て工事の売上高及び収益が改善する見込みという。また、それに伴い一部の工事損失引当金対象船の引当金が減少する見通しであることも寄与する。

エスポア <3260>  1,127円 (+150円、+15.4%) ストップ高

 エスポア <3260> [名証N]がストップ高。7日の取引終了後、「更地活用」を中心としたストック型ビジネスの一環として、時間貸し駐車場事業を新たに開始すると発表しており、好材料視された。事業開始は4月を予定しており、それに伴い精算機やロック板、案内看板などの駐車場運営機材一式及び駐車場運営権などの固定資産を購入する。投資総額は約9400万円が見込まれ、東京都世田谷区、東京都大田区などの首都圏を中心とした37ヵ所の駐車場を取得し事業を運営する。

ライトW <4267>  1,142円 (+150円、+15.1%) ストップ高

 ライトワークス <4267> [東証G]がストップ高。7日の取引終了後、集計中の24年1月期の連結業績について、売上高が31億8700万円から31億9900万円(前の期比21.2%増)へ、営業利益が2億3400万円から2億4300万円(同19.7%増)へ、純利益が2億円から2億2100万円(同62.5%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。LMS(学習管理システム)市場の成長に対する旺盛な需要があったことに加えて、税金費用を見直したことも寄与した。なお、業績予想の上振れに伴い、期末配当予想を32円から36円へ引き上げ、年間配当予想を44円(前の期14円)とした。

ファンタジス <1783>  46円 (+6円、+15.0%)

 fantasista <1783> [東証S]が急反騰。7日の取引終了後、子会社NC MAX WORLDが、矢作建設工業 <1870> [東証P]100%子会社の矢作地所と不動産開発に関するアドバイザリー業務委託契約を締結したと発表しており、好材料視された。矢作地所が手掛ける首都圏・大阪・名古屋エリアにおける、不動産の購入及び開発全般に関して、NC社の豊富なネットワークや権利調整分野でのスピード感のある計画遂行を図ることが目的。なお、アドバイザリー契約の対価は無償だが、開発案件が事業化しNC社が事業に参画して業績への影響が出た場合には速やかに公表するとしている。

大幸薬品 <4574>  387円 (+48円、+14.2%)

 東証プライムの上昇率3位。大幸薬品 <4574> [東証P]が4日続急騰。7日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、最終利益を3億5000万円から5億5000万円(前期36億1100万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。医薬品事業の仕入取引に関連して、取引先との契約を締結したことにより受取補償金2億円を特別利益として計上することが要因としている。なお、売上高68億円(前期比11.1%増)、営業利益4億1000万円(前期10億500万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。

※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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