アグレ都市、今期経常を68％上方修正・3期ぶり最高益、配当も15円増額

　アグレ都市デザイン <3467> が3月12日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の6.3億円→10.6億円(前期は5.2億円)に68.4％上方修正し、増益率が19.5％増→2.0倍に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の5.4億円→9.7億円(前年同期は4.2億円)に79.3％増額し、増益率が27.9％増→2.3倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の23円→38円(前期は18円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　コロナ禍によるライフスタイルの多様化の影響で戸建住宅市況が堅調に推移した一方、二度にわたる緊急事態宣言発出の影響により、開発許可等の行政手続きに遅れが生じた結果、今期売上計上を見込んでいた物件の一部について工事の完了が来期以降にずれ込んだため、売上高は2020年８月３日に公表いたしました業績予想を僅かに下回る見込みとなりました。利益面につきましては、売上原価の削減効果に加え、コロナ禍における消費マインドの低下が限定的であったことにより、販売価格が想定以上に安定して推移したことなどから、売上総利益率が当初予想に比べ2.0ポイント改善する見込みであること、また、販売費及び一般管理費についても当初予想を若干下回る見込みであることから、各段階利益をそれぞれ上記のとおり修正いたします。

　当社は、株主の皆様への利益還元を経営上の重要政策のひとつとして認識しており、現在及び今後の事業収益をベースに、将来の事業展開に必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続していくことを基本方針とし、当期純利益の30％を配当額の目途に(配当性向30％)、各期の業績に応じた配当を実施してまいります。この度の業績予想の修正を受け、期末配当を2020年８月３日公表の１株当たり23円から15円増配し、１株当たり38円に修正することといたしました。なお、本件につきましては、2021年６月下旬開催予定の第12回定時株主総会に付議する予定であります。(注) 上記の予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づき判断したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。