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コスモ・バイオのニュース
■業績動向
1. 2019年12月期は計画超の大幅営業・経常増益
コスモ・バイオ<3386>の2019年12月期の連結業績は、売上高が2018年12月期比4.5%増の7,590百万円、営業利益が23.5%増の405百万円、経常利益が16.5%増の470百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が8.6%減の237百万円だった。平均為替レートは1米ドル=109円で、2018年12月期(1米ドル=110円)に対してややドル安・円高だった。
売上高、営業利益、経常利益は計画(2019年7月23日付で売上高を据え置き、各利益を上方修正)を上回って着地した。そして営業利益と経常利益は2018年12月期との比較で大幅増益だった。売上面では研究用試薬の拡販がけん引し、利益面では製造・自社受託サービス拡大によるプロダクトミックス変化も寄与した。なお親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損失に投資有価証券評価損81百万円を計上したため計画を下回り、減益だった。
製品別売上高は研究用試薬が2018年12月期比7.6%増の5,613百万円(売上構成比74.0%)、機器が3.6%減の1,836百万円(同24.2%)、臨床検査薬が0.6%減の140百万円(同1.9%)だった。機器は連結子会社ビーエム機器の消耗品が競合激化などで苦戦したため減収だったが、主力の研究用試薬は、販売代理店とのコミュニケーション強化やエンドユーザーへの積極アプローチの効果などで、拡販が順調に推移した。
売上総利益は8.3%増加し、売上総利益率は37.9%で1.3ポイント上昇した。製造販売・自社受託サービス拡大によるプロダクトミックス変化など、利益性の高い製品・サービスの拡販が牽引した。為替がややドル安・円高水準で推移したことも寄与した。販管費は6.2%増加し、販管費比率は32.6%で0.5ポイント上昇した。2019年5月の本社オフィスフロア移転に伴う一時的費用、2018年リニューアルした商品検索システムの減価償却費増加が影響した。
販管費が増加したが売上総利益の増加で吸収し、売上高営業利益率は0.8ポイント上昇した。営業外収益では助成金収入が減少したが、受取配当金が増加し、投資事業組合運用益も計上したため、売上高経常利益率は0.6ポイント上昇した。利益性の高い製品・サービスの拡販で利益率向上が進展した形である。
財務の健全性高い
2. 財務の健全性高い
2019年12月期末の資産合計は2018年12月期末比404百万円増加の8,890百万円となった。売上増加に伴って現金及び預金、受取手形及び売掛金などが増加した。自己資本比率は77.0%で0.5ポイント低下したが、引き続き高水準である。純資産合計は7,321百万円で268百万円増加している。実質無借金経営であり、財務の健全性は高い。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<EY>
1. 2019年12月期は計画超の大幅営業・経常増益
コスモ・バイオ<3386>の2019年12月期の連結業績は、売上高が2018年12月期比4.5%増の7,590百万円、営業利益が23.5%増の405百万円、経常利益が16.5%増の470百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が8.6%減の237百万円だった。平均為替レートは1米ドル=109円で、2018年12月期(1米ドル=110円)に対してややドル安・円高だった。
売上高、営業利益、経常利益は計画(2019年7月23日付で売上高を据え置き、各利益を上方修正)を上回って着地した。そして営業利益と経常利益は2018年12月期との比較で大幅増益だった。売上面では研究用試薬の拡販がけん引し、利益面では製造・自社受託サービス拡大によるプロダクトミックス変化も寄与した。なお親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損失に投資有価証券評価損81百万円を計上したため計画を下回り、減益だった。
製品別売上高は研究用試薬が2018年12月期比7.6%増の5,613百万円(売上構成比74.0%)、機器が3.6%減の1,836百万円(同24.2%)、臨床検査薬が0.6%減の140百万円(同1.9%)だった。機器は連結子会社ビーエム機器の消耗品が競合激化などで苦戦したため減収だったが、主力の研究用試薬は、販売代理店とのコミュニケーション強化やエンドユーザーへの積極アプローチの効果などで、拡販が順調に推移した。
売上総利益は8.3%増加し、売上総利益率は37.9%で1.3ポイント上昇した。製造販売・自社受託サービス拡大によるプロダクトミックス変化など、利益性の高い製品・サービスの拡販が牽引した。為替がややドル安・円高水準で推移したことも寄与した。販管費は6.2%増加し、販管費比率は32.6%で0.5ポイント上昇した。2019年5月の本社オフィスフロア移転に伴う一時的費用、2018年リニューアルした商品検索システムの減価償却費増加が影響した。
販管費が増加したが売上総利益の増加で吸収し、売上高営業利益率は0.8ポイント上昇した。営業外収益では助成金収入が減少したが、受取配当金が増加し、投資事業組合運用益も計上したため、売上高経常利益率は0.6ポイント上昇した。利益性の高い製品・サービスの拡販で利益率向上が進展した形である。
財務の健全性高い
2. 財務の健全性高い
2019年12月期末の資産合計は2018年12月期末比404百万円増加の8,890百万円となった。売上増加に伴って現金及び預金、受取手形及び売掛金などが増加した。自己資本比率は77.0%で0.5ポイント低下したが、引き続き高水準である。純資産合計は7,321百万円で268百万円増加している。実質無借金経営であり、財務の健全性は高い。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<EY>
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