三洋貿易、前期経常を0.2％下方修正

　三洋貿易 <3176> [東証Ｐ] が10月25日大引け後(16:09)に業績修正を発表。22年9月期の連結経常利益を従来予想の63億円→62.9億円(前の期は61.9億円)に0.2％下方修正し、増益率が1.8％増→1.6％増に縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の42億円→42.9億円(前の期は42.5億円)に2.1％上方修正し、一転して0.8％増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した4-9月期(下期)の連結経常利益も従来予想の26.3億円→26.2億円(前年同期は21.7億円)に0.4％減額し、増益率が21.3％増→20.8％増に縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　化成品セグメントのゴム関連商品において幅広い産業での原材料需要が旺盛に推移したこと、更に各国の金融政策の転換により、期初想定に比べ大幅に円安が進行したことから、外貨建ての売上高が円換算で増加することとなりました。仕入価格、物流費の高騰などにより営業利益は前回発表予想を下回る見通しとなりましたが、為替予約の活用などを通じた為替差益の計上などで経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益については、ほぼ予想通りの数値となる見通しです。以上の理由により、2022年9月期の連結業績予想数値については上記の通りに修正させていただきます。（注）上記通期業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、また監査法人による会計監査前の数値であるため、実際の業績は様々な要素により記載の予想数値とは異なる可能性があります。