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前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2023/01/19 05:20

メドレックス <4586>  121円 (+30円、+33.0%) ストップ高

 メドレックス <4586> [東証G]がストップ高。17日の取引終了後、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576> [東証G]と共同開発している帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT(リドカインテープ剤)」について、追加試験で良好な結果を得たと発表。これを材料視した買いが膨らんだ。この追加試験は米食品医薬品局(FDA)から承認取得のために必要であると指摘を受けたもので、試験の内容詳細についてFDAと合意しているという。会社側では、2023年前半に承認申請を行い、6ヵ月間の審査期間を経て同年後半に承認取得することを見込むとしている。DWTIも買いを集めている。

阿波製紙 <3896>  430円 (+80円、+22.9%) ストップ高

 阿波製紙 <3896> [東証S]がストップ高。17日の取引終了後、徳島県小松島市の日本製紙 <3863> [東証P]社有地内に新工場を建設すると発表したことが好感された。増大する世界の水需要に対応するため、海水の淡水化や純水を製造する際に用いる逆浸透膜(RO膜)用支持体を製造する新工場を約90億円を投じて建設し、生産能力の倍増と生産性向上を図ることが狙い。今年8月に着工し24年12月の竣工を予定している。なお、同件による23年3月期業績への影響はないとしている。

ストレジ王 <2997>  560円 (+80円、+16.7%) ストップ高

 ストレージ王 <2997> [東証G]がストップ高。17日の取引終了後、クリアル <2998> [東証G]と業務提携契約を締結したと発表したことが好感された。今回の提携は、ストレジ王のセルフストレージ開発・運営のノウハウとクリアルの不動産開発・運営・クラウドファンディングのノウハウを共有することで、新規プロダクトの開発などの取り組みを図るのが狙い。具体的には、ストレジ王が首都圏を中心としたセルフストレージ物件開発用地のソーシング・事業計画・建築工事の発注などを行うことで物件開発を担い、クリアルが完成物件の取得・運用を行うという。また、クリアルが物件取得後もストレジ王が賃借人として継続的に物件を活用するとしている。なお、同件による23年1月期業績への影響は軽微としている。

M&Aキャピ <6080>  5,070円 (+520円、+11.4%)

 東証プライムの上昇率トップ。M&Aキャピタルパートナーズ <6080> [東証P]が続急騰、一時14%超の上昇で5200円まで上値を伸ばしプライム市場の値上がり率トップとなった。独立系M&A会社だが、事業承継に関する案件は旺盛で今期以降の業績成長に期待が高まっている。市場では「マッコーリーキャピタル証券が同社株をアウトパフォームで新規カバレッジし目標株価を9000円に設定したことが一部で話題となった。株式需給面でも信用買い残が枯れた状態で上値が軽い」(準大手証券ストラテジスト)としている。このほか、同業のストライク <6196> [東証P]もマッコーリーキャピタル証券の新規カバレッジを材料に急動意した。

ティムコ <7501>  868円 (+86円、+11.0%) 一時ストップ高

 ティムコ <7501> [東証S]が3日続急騰、一時ストップ高となり昨年来高値を更新した。17日の取引終了後、集計中の22年11月期単独業績について、売上高が32億4700万円から32億9000万円(前の期比11.5%増)へ、営業利益が8800万円から1億1300万円(前の期2600万円の赤字)へ、最終利益が7900万円から1億2600万円(同900万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。11月の販売が想定を上振れたほか、アウトドア事業で販売が好調に推移し返品率が改善したことに伴い、期末に売上高から控除される返品額の見積りが予想を下回ったことが要因としている。

タマホーム <1419>  3,090円 (+268円、+9.5%)

 東証プライムの上昇率4位。タマホーム <1419> [東証P]が続急伸。17日の取引終了後、記念配当と自社株買いの実施を発表しており、これを好感した買いが入った。従来予想の普通配当135円に記念配当35円を上乗せし、年170円(前期125円)とする。自社株買いについては取得上限が33万株(発行済み株数の1.13%)、または10億円で、期間は1月19日から2月28日まで。

ウイルテック <7087>  957円 (+80円、+9.1%)

 ウイルテック <7087> [東証S]が急反発。岩井コスモ証券が17日付で、投資判断を新規に「A」、目標株価1200円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券によると、上期営業利益は会社計画に未達も前年同期比67.4%増となり、各種施策により下期は更なる利益率の改善へ進むと予想。また、製造業の国内回帰を背景に人材需要は旺盛で、海外人材を活用した中期成長に期待が持てるとしている。

セラク <6199>  1,469円 (+115円、+8.5%)

 東証プライムの上昇率5位。セラク <6199> [東証P]が3連騰、13週移動平均線を一気に上抜き異彩を放つ上げ足をみせた。ITインフラ構築・保守のほか、システムのカスタム開発やデジタル人材の派遣事業を展開しているが、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を取り込み足もとの業績は絶好調に推移している。前週末13日取引終了後に発表した23年8月期第1四半期(22年9-11月)の営業利益は前年同期と比較して約2.5倍となる4億9400万円と急拡大した。対通期進捗率も35%に達しており、会社側計画の14億2000万円(前期比60%増)は一段の上振れも視野に入る。株価は週明けに一時値幅制限上限の300円高は1450円まで駆け上がった後伸び悩み陰線を引いたが、その後も断続的な投資資金の流入が観測されている。大商いで形成した1450円の高値を足もとで上回ってきたことから、テクニカル的にも注目度が高まっている。

プログリット <9560>  1,193円 (+93円、+8.5%)

 プログリット <9560> [東証G]が5日続急伸、上場来高値を更新した。前週末13日の取引終了後に発表した23年8月期第1四半期(9-11月)単独決算を好感した買いが続き、同社株は前日まで2営業日連続でストップ高となっていた。更に、東京証券取引所は17日、同社株について制限値幅の上限を18日に拡大すると発表。一段の株高を見込んだ投資家の買いを誘う要因となったようだ。東証は同社株の制限値幅の上限を18日から1200円に拡大した。18日のストップ高の水準は2300円となる。制限値幅の下限は通常通り300円とする。同社の9-11月期の売上高6億7400万円、営業利益1億5400万円だった。前年同期は四半期決算を開示していないため前年同期との比較はできないものの、会社側によると売上高で21.6%増、営業利益で57.2%増の実質大幅な増収増益となった。

バンクオブイ <4393>  7,990円 (+550円、+7.4%)

 バンク・オブ・イノベーション <4393> [東証G]が3連騰。17日、 スマートフォン・パソコン向けゲーム「メメントモリ」のダウンロード数が200万人を突破したと公表した。あわせて新キャラクターの登場に伴い、記念キャンペーンの開催も発表しており、これらを手掛かり視した買いが入ったようだ。17日から31日までの間、新キャラクター「ケルベロス」の出現率がアップする「ピックアップガチャ」が登場するほか、さまざまなアイテムの獲得が可能な期間限定ミッションも開催するという。

リックソフト <4429>  1,552円 (+97円、+6.7%)

 リックソフト <4429> [東証G]が5日ぶりに急反発。18日、アトラシアン が開発するプロジェクト管理ツール「Jira Software」で利用できるアプリ「TeamSpirit Connector for Jira」をリリースしたと発表しており、好材料視された。同アプリは、Jira Softwareに作業ログを入力すると、チームスピリット <4397> [東証G]の「TeamSpirit」の工数実績に反映し、エンジニアの入力作業の負担軽減に貢献する。アプリを活用することで、エンジニアの工数管理における手間を削減し、効率的な時間の活用を促進するとしている。

マネックスG <8698>  501円 (+28円、+5.9%)

 マネックスグループ <8698> [東証P]が急反発した。17日取引時間終了後、子会社のマネックス証券が米国株信用取引サービスの提供を23日から開始すると発表。これを材料視した買いが集まったようだ。手数料は約定代金の0.33%(税込み)で、最高16.5ドル(同)とする。サービス開始当初はパソコン版の買い建てのみの提供となるが、スマートフォン版での取引を含め、今後サービスの拡充を行う予定。同社はシステム面での対応や調整を理由に、2022年内を予定していた米国株信用取引の提供開始時期を23年1月中に延期していた。

ACSL <6232>  1,697円 (+92円、+5.7%)

 ACSL <6232> [東証G]が7日ぶりに急反発。17日の取引終了後、国産ドローン「SOTEN(蒼天)」を活用したゴルフ場の芝の生育・維持管理のための植生調査に成功したと発表しており、好材料視された。今回行われたのは、SOTENに取り付け可能なカメラであるマルチスペクトルカメラを用いたゴルフ場の芝における植生調査を行う実証実験。近赤外画像撮影によりNDVI(正規化植生指標)測定を可能にし、撮影した画像により芝の植生調査が可能か検証したという。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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