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エレマテックのニュース
*12:29JST エレマテック Research Memo(9):新中期経営戦略「エレマテック・プロプラス」を発表(1)
■中長期の成長戦略
1. 中期経営戦略「エレマテックNEXT」の振り返り
エレマテック<2715>は、2020年に「エレマテックNEXT」で掲げたそれぞれの重点施策の成果と課題を以下のように振り返っている。
(1) 高付加価値型ビジネスの強化
(成果)
・ゲーム機用高機能商材を拡販した
・新横浜Labを設立した
・完成品ビジネスの体制を構築した
(課題)
・競争力のある商材の開拓と提供が不十分
・付加価値のあるサービスの提供が必ずしも十分ではなかった
(2) 国内外有力顧客開拓
(成果)
・米系大手、中国系大手の口座を獲得
・米系ITプラットフォーム企業向け受注案件の量産開始
(課題)
・海外有力顧客(欧米・中国)の本格開拓までは至らず
・国内有力顧客の開拓が不十分
(3) 自動車領域への注力
(成果)
・コクピットモジュールビジネス量産を受注
・欧州大手Tier1の口座獲得
・EV関連商材の拡販(ヒーター、耐火シートASSY等)
(課題)
・新規顧客の開拓が不十分
・海外Tier1のさらなる攻略
・自社工場の機能強化を含むテコ入れが不十分
(4) 戦略投資
(成果)
・投融資案件を多数検討
(課題)
・アライアンス/M&Aを通じた新たな商材・商圏の獲得、優秀な人材の獲得に至らず
2. 新中期経営戦略「エレマテック・プロプラス」の基本方針
同社では、「エレマテックNEXT」に引き続き、2026年3月期を最終年度とする新中期経営戦略「エレマテック・プロプラス(elematec Pro+)を発表した。以下がその概要である。
(1) 外部環境と挑戦課題
同社では、外部環境の動向として、「地政学的リスクと内外マーケットの変動」「顧客ニーズの高度化・多様化」「サステナビリティ課題への関心の高まり」「働き方の変化とダイバーシティの伸展」を挙げている。このような外部環境を踏まえて、以下のような挑戦課題を掲げている。
1) 成長とリスク分散の観点から日本・中国以外での事業を拡大する
・北米・欧州へのリソース投入
・ASEANでの調達代行からの脱却
2) 開発部の機能強化と各部門の連携強化、外部資源の獲得を目指す
・取引先軸、商品軸での取り組みの強化
・中長期トレンドの継続的フォローと投融資の拡大
3) 地球環境への配慮と社会課題解決への取り組みの強化
・本業を通じたサステナビリティ課題解決への貢献
・顧客の環境配慮重視を踏まえた仕入先への支援
4) 個々がやりがいを持ち、自己表現できる体制の構築
・ダイバーシティ&インクルージョンの推進
・従業員エンゲージメントを高める教育・研修・配属の仕組みづくり
(2) 重点施策と定量的目標、重点市場
新中期経営戦略の基本方針としては、「前施策を継続進化させ、新中計では経営基盤の拡大・強化を進めつつ、ポテンシャル分野に挑戦する」ことを掲げている。これに基づき、以下の4つの重点施策を推進する方針だ。
1) 重点施策
(ポテンシャル分野の開拓・深耕として)
・ポテンシャルエリアの本格開拓
・開発部の機能強化
(経営基盤の拡大・強化として)
・M&A・アライアンスによる顧客基盤・事業領域の拡大
・サステナビリティと人的資本への取り組み
2) 定量的目標と重点市場
また定量的目標としては、「2023年3月期から2026年3月期までの経常利益年平均成長率(CAGR)を10%以上とする」としている。この目標を達成するための重点市場として、「オートモティブ」「アフターマーケット」「医療機器」の3つを挙げている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 中期経営戦略「エレマテックNEXT」の振り返り
エレマテック<2715>は、2020年に「エレマテックNEXT」で掲げたそれぞれの重点施策の成果と課題を以下のように振り返っている。
(1) 高付加価値型ビジネスの強化
(成果)
・ゲーム機用高機能商材を拡販した
・新横浜Labを設立した
・完成品ビジネスの体制を構築した
(課題)
・競争力のある商材の開拓と提供が不十分
・付加価値のあるサービスの提供が必ずしも十分ではなかった
(2) 国内外有力顧客開拓
(成果)
・米系大手、中国系大手の口座を獲得
・米系ITプラットフォーム企業向け受注案件の量産開始
(課題)
・海外有力顧客(欧米・中国)の本格開拓までは至らず
・国内有力顧客の開拓が不十分
(3) 自動車領域への注力
(成果)
・コクピットモジュールビジネス量産を受注
・欧州大手Tier1の口座獲得
・EV関連商材の拡販(ヒーター、耐火シートASSY等)
(課題)
・新規顧客の開拓が不十分
・海外Tier1のさらなる攻略
・自社工場の機能強化を含むテコ入れが不十分
(4) 戦略投資
(成果)
・投融資案件を多数検討
(課題)
・アライアンス/M&Aを通じた新たな商材・商圏の獲得、優秀な人材の獲得に至らず
2. 新中期経営戦略「エレマテック・プロプラス」の基本方針
同社では、「エレマテックNEXT」に引き続き、2026年3月期を最終年度とする新中期経営戦略「エレマテック・プロプラス(elematec Pro+)を発表した。以下がその概要である。
(1) 外部環境と挑戦課題
同社では、外部環境の動向として、「地政学的リスクと内外マーケットの変動」「顧客ニーズの高度化・多様化」「サステナビリティ課題への関心の高まり」「働き方の変化とダイバーシティの伸展」を挙げている。このような外部環境を踏まえて、以下のような挑戦課題を掲げている。
1) 成長とリスク分散の観点から日本・中国以外での事業を拡大する
・北米・欧州へのリソース投入
・ASEANでの調達代行からの脱却
2) 開発部の機能強化と各部門の連携強化、外部資源の獲得を目指す
・取引先軸、商品軸での取り組みの強化
・中長期トレンドの継続的フォローと投融資の拡大
3) 地球環境への配慮と社会課題解決への取り組みの強化
・本業を通じたサステナビリティ課題解決への貢献
・顧客の環境配慮重視を踏まえた仕入先への支援
4) 個々がやりがいを持ち、自己表現できる体制の構築
・ダイバーシティ&インクルージョンの推進
・従業員エンゲージメントを高める教育・研修・配属の仕組みづくり
(2) 重点施策と定量的目標、重点市場
新中期経営戦略の基本方針としては、「前施策を継続進化させ、新中計では経営基盤の拡大・強化を進めつつ、ポテンシャル分野に挑戦する」ことを掲げている。これに基づき、以下の4つの重点施策を推進する方針だ。
1) 重点施策
(ポテンシャル分野の開拓・深耕として)
・ポテンシャルエリアの本格開拓
・開発部の機能強化
(経営基盤の拡大・強化として)
・M&A・アライアンスによる顧客基盤・事業領域の拡大
・サステナビリティと人的資本への取り組み
2) 定量的目標と重点市場
また定量的目標としては、「2023年3月期から2026年3月期までの経常利益年平均成長率(CAGR)を10%以上とする」としている。この目標を達成するための重点市場として、「オートモティブ」「アフターマーケット」「医療機器」の3つを挙げている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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