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*13:11JST カンロ Research Memo(1):2024年12月期の業績は「中期経営計画2024」の目標KPIを上回る予想
■要約
カンロ<2216>は、伝統ある菓子製造販売企業であり、三菱商事<8058>を筆頭株主とする。同社は、ハードキャンディとグミの分野で国内トップクラスのシェアを有しており、今後も主力ブランドを中心に、日本国内のキャンディ市場でのポジションを強化する方針である。加えて、グミ市場の急速な成長を背景に、グミを事業成長のための主要なドライバーと位置付け、顧客起点を強化し『ブランド基軸経営』を実現することでシェア拡大を図るとともに、2月以降実施している価格改定、10月からの松本工場グミ生産能力増強などにより増収を目指す。事業戦略推進の成果により、2024年12月期上期は史上初めてグミの売上高が飴の売上高を上回り、2024年12月期通期は過去最高の売上・利益を達成する見込みである。
1. 2024年12月期第2四半期の業績概要
2024年12月期第2四半期の業績は、売上高が15,563百万円(前年同期比8.9%増)、営業利益は2,343百万円(同32.2%増)、経常利益は2,355百万円(同31.5%増)、中間純利益は1,767百万円(同42.9%増)と増収増益となり、売上・利益ともに上期過去最高となった。
2. 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の業績予想について、同社は2024年6月に修正予想を発表した。売上高が30,800百万円(前期比6.1%増)、営業利益は3,810百万円(同12.4%増)、経常利益は3,830百万円(同11.6%増)、当期純利益は2,800百万円(同13.7%増)に上方修正した。
3. 成長戦略
同社は、長期ビジョンである「Kanro Vision 2030」実現に向けて、3ヶ年計画である「中期経営計画2024」の3年目として「価値創造」「ESG経営」「事業領域の拡大」の3つの重点戦略を着実に推進している。「中期経営計画2024」では、売上高年平均成長率5%以上、営業利益率7.0%、ROIC(投下資本利益率)7.5%以上を目標KPIとしている。これに対し、2024年6月の上方修正により、2024年12月期の売上高年平均成長率は12.5%増(期初予想比0.5ポイント増)、営業利益率は12.4%(同1.0ポイント増)、ROICは18.0%(同1.8ポイント増)と、いずれも目標KPIをさらに上回る見通しである。2024年12月期の配当予想については、業績予想の上方修正に伴い、中間配当は1株当たり5.0円増配し、期末配当は1株当たり3.0円増配する予定である。具体的には、中間配当が35.0円、期末配当が45.0円、年間配当予想額は80.0円となる見込みだ。
■Key Points
・2024年12月期第2四半期も引き続き業績は好調で、売上・利益ともに上期過去最高
・2024年6月に2024年12月期の通期業績予想を上方修正、売上・利益ともに過去最高の見込み
・上方修正により、2024年12月期の売上高年平均成長率は12.5%増(期初予想比0.5ポイント増)、営業利益率は12.4%(同1.0ポイント増)、ROICは18.0%(同1.8ポイント増)と、いずれも中期経営計画の目標KPIをさらに上回る見通し
・2024年12月期の配当予想については、業績予想の上方修正に伴い、中間配当が35.0円、期末配当が45.0円、年間配当予想額は80.0円となる見込み
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
<SO>
カンロ<2216>は、伝統ある菓子製造販売企業であり、三菱商事<8058>を筆頭株主とする。同社は、ハードキャンディとグミの分野で国内トップクラスのシェアを有しており、今後も主力ブランドを中心に、日本国内のキャンディ市場でのポジションを強化する方針である。加えて、グミ市場の急速な成長を背景に、グミを事業成長のための主要なドライバーと位置付け、顧客起点を強化し『ブランド基軸経営』を実現することでシェア拡大を図るとともに、2月以降実施している価格改定、10月からの松本工場グミ生産能力増強などにより増収を目指す。事業戦略推進の成果により、2024年12月期上期は史上初めてグミの売上高が飴の売上高を上回り、2024年12月期通期は過去最高の売上・利益を達成する見込みである。
1. 2024年12月期第2四半期の業績概要
2024年12月期第2四半期の業績は、売上高が15,563百万円(前年同期比8.9%増)、営業利益は2,343百万円(同32.2%増)、経常利益は2,355百万円(同31.5%増)、中間純利益は1,767百万円(同42.9%増)と増収増益となり、売上・利益ともに上期過去最高となった。
2. 2024年12月期の業績見通し
2024年12月期の業績予想について、同社は2024年6月に修正予想を発表した。売上高が30,800百万円(前期比6.1%増)、営業利益は3,810百万円(同12.4%増)、経常利益は3,830百万円(同11.6%増)、当期純利益は2,800百万円(同13.7%増)に上方修正した。
3. 成長戦略
同社は、長期ビジョンである「Kanro Vision 2030」実現に向けて、3ヶ年計画である「中期経営計画2024」の3年目として「価値創造」「ESG経営」「事業領域の拡大」の3つの重点戦略を着実に推進している。「中期経営計画2024」では、売上高年平均成長率5%以上、営業利益率7.0%、ROIC(投下資本利益率)7.5%以上を目標KPIとしている。これに対し、2024年6月の上方修正により、2024年12月期の売上高年平均成長率は12.5%増(期初予想比0.5ポイント増)、営業利益率は12.4%(同1.0ポイント増)、ROICは18.0%(同1.8ポイント増)と、いずれも目標KPIをさらに上回る見通しである。2024年12月期の配当予想については、業績予想の上方修正に伴い、中間配当は1株当たり5.0円増配し、期末配当は1株当たり3.0円増配する予定である。具体的には、中間配当が35.0円、期末配当が45.0円、年間配当予想額は80.0円となる見込みだ。
■Key Points
・2024年12月期第2四半期も引き続き業績は好調で、売上・利益ともに上期過去最高
・2024年6月に2024年12月期の通期業績予想を上方修正、売上・利益ともに過去最高の見込み
・上方修正により、2024年12月期の売上高年平均成長率は12.5%増(期初予想比0.5ポイント増)、営業利益率は12.4%(同1.0ポイント増)、ROICは18.0%(同1.8ポイント増)と、いずれも中期経営計画の目標KPIをさらに上回る見通し
・2024年12月期の配当予想については、業績予想の上方修正に伴い、中間配当が35.0円、期末配当が45.0円、年間配当予想額は80.0円となる見込み
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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