常磐開発が大幅３日続落、１８年３月期営業利益予想を上方修正も１～３月期業績減速を嫌気

　常磐開発<1782.T>が大幅３日続落となっている。前週末２３日の取引終了後、１８年３月期の連結業績予想について、営業利益を１７億円から２０億５０００万円（前期比８．２％増）へ、純利益を１１億円から１３億５０００万円（同２．９％増）へ上方修正したが、第３四半期累計決算から考慮すると、１～３月期では３割以上の減益となる見通しであり、業績減速を懸念した売りが出ているようだ。

　大型土木工事の工事進捗が計画より遅れたことなどから、売上高は２２０億円から２１６億円（同１２．６％増）へ下方修正したが、ＪＶ（共同企業体）建築工事で原価削減効果により利益率の改善が図られたことで利益が向上した。このほか、機械設置などの工事を行う子会社の工事進捗と利益の計上が計画以上に進んだことも寄与した。

　また、業績予想の修正に伴い、従来２４０円を予定していた期末一括配当について、特別配当２０円を加えて２６０円にするとあわせて発表した。なお、前期実績２４円（１７年１０月１日付で１０株につい１株の株式併合を実施）に対しては実質増配となる予定だ。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）