■VIX指数も今後の変動の大きさを予兆?
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■先週末のNY市場では、11月上旬以来となる約1ヶ月
ぶりに120.59円まで円が買われる場面があり、
最終的には120.87円レベルで引けました。
週末発表のあった米国の小売売上高やミシガン大学
消費者信頼感指数は堅調な内容だったにもかかわらず、
やはりNY原油先物の価格が下落し続けていることが
消費者心理を圧迫させているようです。
■また、NY原油に関しては、約7年ぶりの安値水準に
落ち込みリーマンショック前の水準に戻っています。
この下げはどこまで行くか…2009年1月の安値33.20
ドルがターゲットになっているとの声も出ているようです。
そんな投資家心理が悪循環の中、NY株式市場も
エネルギー関連を中心に下落、特に今週のFOMCで
利上げもあるので材料自体が重なっていることも
嫌気されての下落になっているようです。
■市場の動きは、NY株式・原油市場の下落から
投資家は避難先として日本円やNY金先物を
物色している流れが目立っています。
世界的な市場のボラティリティの高まりや商品安で
世界経済減速をめぐってさらに懸念が高まって
いるようです。
その証拠にVIX指数も(恐怖指数)24ポイントと
高水準になりつつあり、今後の変動の大きさを予兆しています。
■本日は、原油先物の続落や欧米株式市場の下落を
意識しての展開なので、リスク回避の円買いが優勢と
考えています。
特に株安から円買いの構図になっているので、
株式市場の動向からは眼を離さないように
したいです。
■テクニカルポイントとしては、まず日足ベースで
移動平均線の200日(121.58円)、75日(121.11円)
ともに割れているので売り優勢であると見ています。
逆にその割れた移動平均線が上値抵抗になります。
一目均衡表では、遅行線が実線の下に位置してしまい
調整色が色濃く出ているようです。
下値のポイントは、先週末の安値(120.58円)と
みています。
一目均衡表の雲もそのあたりに位置しているので
雲抜けするかどうかに注目したいです。