ゲリラ豪雨対策・感染症廃棄物対策など「材料多彩」
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※追記 12/10
欧米株の下落や明日のメジャーSQを前に、警戒感から買い控えが見られる中、下値は断続的に拾われ続ける動きがみられている。早ければ今週中にも再度上値を取りにきそうだ。引き続き注目したい。
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■今回の注目銘柄■
・天昇電気工業(6776)
収益回復に拍車の掛かる低位割安株として天昇電気工業(6776)に注目したい。
自動車部品向けが主力の合成樹脂成型加工品メーカーで、家電・OA向けにも展開。自動車向け売り上げ好調・効率化・経費削減効果が発現し、収益回復に拍車が掛かっている。16年3月期9月中間期連結業績は、営業利益が2億1300万円(前期比74.3%増、従来予想は9500万円)、純利益1億8800万円(同2.9倍、同500万円)と計画を大幅に上回り通過。
併せて、16年3月期連結業績は、営業利益4億5000万円(前期比67.9%増、従来3億3500万円)、純利益2億2000万円(同53.8%増、同1億4000万円)に引き上げられている。13年3月期の赤字計上からの収益回復に加速が掛かってきたといえよう。
また、一見地味な業態に見えるが株価刺激材料は豊富。ゲリラ豪雨対策の同社オリジナル製品である「プラダムくん、シンシンブロック」は、軽量で耐久性があり、高い施工性を有するプラスチック製雨水貯留槽として、全国の駐車場・公園・学校・ショッピングセンターといった施設の地下に施工され、災害抑制に貢献。既に1万数千件超の施工実績を誇り、現在は年間5000件を超える引き合いがあると会社側は発表している。
更に、医療の現場だけでなく、廃棄物処理に携わる分野も配慮したオリジナル製品である感染症廃棄物容器「ミッペール」にも注目したい。
医療機関から排出される感染症産業廃棄物や感染症一般廃棄物を廃棄する専用容器で、使用する人の安全のために制定された「医療廃棄物容器登録認定制度」に国内外で初めて合格した有望製品となっており、国内外で感染症が流行した際の材料として注目される。
株価は、出来高に動意を見せながら170円近辺でのもみ合いを上放れる兆しを見せ始めている。日足では25日線と75日線がゴールデンクロスを示現すると共に、日足一目均衡表で雲(抵抗帯)を上抜けたばかりのタイミングにある。月足では今年に入り11月まで8本の陽線を引くなど先高感の強い足取りとなっている。
東証2部市場で低位の割安銘柄が断続人気を見せており、同社株もその流れに乗る資質があるのではないだろうか。時価はPER14倍台、PBR0.9倍台と収益急回復途上にある銘柄としては割安感が漂う水準となっている。今後の動向に注目したい。
本村
※追記 12/10
欧米株の下落や明日のメジャーSQを前に、警戒感から買い控えが見られる中、下値は断続的に拾われ続ける動きがみられている。早ければ今週中にも再度上値を取りにきそうだ。引き続き注目したい。
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■今回の注目銘柄■
・天昇電気工業(6776)
収益回復に拍車の掛かる低位割安株として天昇電気工業(6776)に注目したい。
自動車部品向けが主力の合成樹脂成型加工品メーカーで、家電・OA向けにも展開。自動車向け売り上げ好調・効率化・経費削減効果が発現し、収益回復に拍車が掛かっている。16年3月期9月中間期連結業績は、営業利益が2億1300万円(前期比74.3%増、従来予想は9500万円)、純利益1億8800万円(同2.9倍、同500万円)と計画を大幅に上回り通過。
併せて、16年3月期連結業績は、営業利益4億5000万円(前期比67.9%増、従来3億3500万円)、純利益2億2000万円(同53.8%増、同1億4000万円)に引き上げられている。13年3月期の赤字計上からの収益回復に加速が掛かってきたといえよう。
また、一見地味な業態に見えるが株価刺激材料は豊富。ゲリラ豪雨対策の同社オリジナル製品である「プラダムくん、シンシンブロック」は、軽量で耐久性があり、高い施工性を有するプラスチック製雨水貯留槽として、全国の駐車場・公園・学校・ショッピングセンターといった施設の地下に施工され、災害抑制に貢献。既に1万数千件超の施工実績を誇り、現在は年間5000件を超える引き合いがあると会社側は発表している。
更に、医療の現場だけでなく、廃棄物処理に携わる分野も配慮したオリジナル製品である感染症廃棄物容器「ミッペール」にも注目したい。
医療機関から排出される感染症産業廃棄物や感染症一般廃棄物を廃棄する専用容器で、使用する人の安全のために制定された「医療廃棄物容器登録認定制度」に国内外で初めて合格した有望製品となっており、国内外で感染症が流行した際の材料として注目される。
株価は、出来高に動意を見せながら170円近辺でのもみ合いを上放れる兆しを見せ始めている。日足では25日線と75日線がゴールデンクロスを示現すると共に、日足一目均衡表で雲(抵抗帯)を上抜けたばかりのタイミングにある。月足では今年に入り11月まで8本の陽線を引くなど先高感の強い足取りとなっている。
東証2部市場で低位の割安銘柄が断続人気を見せており、同社株もその流れに乗る資質があるのではないだろうか。時価はPER14倍台、PBR0.9倍台と収益急回復途上にある銘柄としては割安感が漂う水準となっている。今後の動向に注目したい。
本村