【売り】三井住友建設㈱(1821)基礎工事の虚偽データ使用報道が株価に与える影響は…?= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2015/11/18 18:27

10月14日は前日比で-30%超の暴落。

■注目銘柄
三井住友建設㈱(1821)

■注目理由
東京都中央区に本社を置く準大手ゼネコン。1941年設立。三井グループと住友グループに属する。2003年に三井建設が住友建設と合併したことで現在の社名になった。海ほたるパーキングエリアやレインボーブリッジ、都営地下鉄大江戸線などを施工。

2013年度から15年度までの第4次中期経営計画として、15年度の連結業績目標を売上高3,600億円、営業利益95億円、経常利益65億円としている。

平成28年3月期第1四半期(平成27年4月1日~平成27年6月30日)における連結経営成績は売上高822.5億円(前年同四半期比+1.8%)、営業利益23.2億円(同+67.2%)、経常利益21.9億円(同+87.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益14.4億円(同+83.7%)。国内建設市場においては公共投資が前年度比弱含みで推進すると見られるが、民間設備投資は企業マインドの改善もあり増加傾向にある。また2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けた関連施設やインフラ整備計画、リニア中央新幹線などのプロジェクト具体化により建設需要が引き続き堅調に推移すると予測される。こうした需給動向を踏まえて建設業界では建設技能労働者の確保・育成および省力化・効率化など生産性向上に向けた取り組みが重要視されている。
(出典:平成28年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

10月14日は急落。基礎工事の際に地盤調査を一部で実施せず、虚偽データに基づいて工事をしていたことがわかったと報じられた。三井不動産グループが2006年に販売を開始した横浜市都筑区の大型マンションが対象のもよう。VWの排ガスデータ不正問題が世界的にインパクトを強めさせた経緯もあり、データ虚偽問題に対する警戒感・先行き不透明感は強まりやすい状況にある様子。
(出典:2015年10月14日 Kabutan)

10月9日に株価が一目均衡表の雲を上抜けし上昇トレンドに入りかかったが、その矢先に上記報道を受け急落。プラス圏内に入ったMACDが再びマイナスに下落し、値を戻すまで暫く時間がかかるだろう。今は様子を見ておいた方が無難かもしれない。

直近の株価はPER14.77倍、PBR2.52倍、配当利回り0.92%となっている。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想

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