＜私の相場観＞＝内藤証券・投資情報本部投資調査部長 田部井 美彦氏

　内閣府が１６日に発表した７～９月期の国内総生産（ＧＤＰ）速報値は、前月比０．２％減、年率換算で０．８％減となり、市場予想を下回るマイナス幅となった。

　今後は、外国為替市場でのさらなる円安・ドル高の進行が想定し難いこともあり、日経平均株価の一本調子での上昇は期待できそうもない。年末までは、深押しはないものの、上値の重い推移となりそうだ。

　個別銘柄では、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>に注目。１０月以降にスマートフォン向けに大ヒットが想定される複数コンテンツが発売されるため、業績急改善を見込む。

　さらに、食品トレー、弁当・総菜容器最大手のエフピコ<7947.T>にも注目。同社は、中部ＰＥＴリサイクル工場隣接地に新工場を建設中。回収したＰＥＴ透明容器などからエコＰＥＴ容器を成型する一貫生産を行うもので、増産と効率化による利益拡大を見込む。

　アリアケジャパン<2815.T>は、畜産系エキスを原料とした天然調味料のトップメーカー。米国現地法人での黒字幅拡大に加え、欧州でも黒字転換が見込まれる。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）