洋ゴムが１５年１２月期の最終利益を５０億円（前期比８４％減）に下方修正

　東洋ゴム工業<5105.T>は９日取引終了後、１５年１２月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を４１５０億円から４１００億円（前期比４．１％増）へ微減額する一方、本業の儲けを示す営業利益を５５０億円から５９０億円（同２４．２％増）へ上方修正した。また、最終利益については１２０億円から５０億円（同８４．０％減）へ下方修正した。最終利益については出荷していた製品の一部が国土交通大臣認定の性能評価基準に適合していないという事実と、建築用免震積層ゴムの国土交通大臣認定取得に際して一部に技術的根拠のない申請があったことが判明しており、これに伴う製品補償引当金繰入額および製品補償対策費を特別損失として計上したことが響く。また、会社側では今後に費用が生じた場合、第４四半期以降の対処進行状況などによって、追加で製品補償引当金を計上する可能性があるとしている。
　あわせて発表した第３四半期累計の連結決算は売上高３００９億５５００万円（前年同期比４．８％増）、営業利益４７６億１１００万円（同４０．０％増）、最終損益４３億１５００万円の赤字（前年同期２３５億１０００万円の黒字）だった。



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）