住友林業<1911>=後場一段高。
前日の午後に16年3月期第2四半期累計の連結決算を発表しており、きょうも引き続き決算を好感した買いが入っているようだ。東証1部の値上がり率ランキングでベストテン入り。SMBC日興証券は同社の決算について、通期営業利益計画が、住宅事業の利益率改善と海外事業の伸長で、従来の350億円から390億円へ増額されたため、ポジティブと評価している。同証券による利益予想を増額し、目標株価は従来の1350円から1410円へ引き上げられた。投資評価は「3」(アンダーパフォーム)を継続している。
萩原電気
<7467>=後場急騰。
午後1時20分ごろに、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を912億円から915億円(前期比2.8%増)へ、営業利益を28億8000万円から30億円(同5.4%増)へ上方修正したことが好感されている。 北米を中心に同社の主要ユーザーである自動車業界で販売増が見込まれることから、引き続きデバイス事業やシステム関連事業の伸長を見込んでいることが要因。また、業績予想の修正に伴い、従来、中間・期末各30円を予定していた配当について、中間・期末各35円の年70円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。
インターワークス<6032>=後場急動意。
同社は午後2時ごろに、11月30日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表しており、これを好感した買いが入っている。1単元あたりの売買価額を下げ、投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性の向上と株主数の増加を目的としている。効力発生日は12月1日。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高17億8600万円(前年同期比14.9%増)、営業利益は3億3600万円(同4.7%増)だった。主力の求人メディアで製造業や派遣会社からの求人掲載数が増加したほか、採用支援事業で就職倫理憲章の変更により新卒採用支援業務の役務提供が第2四半期にピークを迎えたことなどが寄与した。
サンケン電気<6707>=ストップ高。
同社は5日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1720億円から1620億円(前期比0.8%増)へ、営業利益を130億円から80億円(同28.6%減)へ、最終利益を81億円から25億円(同68.5%減)へそれぞれ大幅に減額した。パワー半導体に強みを持つ電子部デバイスメーカーだが、テレビや産業機械向けなどを中心に需要減速が顕著となっている。売上高が想定を下回り、それに伴う工場稼働率の低下から最終利益は従来見通しの3分の1以下に落ち込む見通し。
トランスジェニック
<2342>=大幅続伸。
5日の取引終了後、行動医科学研究所の谷口泰造氏が保有する「認知症モデルマウス」に関する全世界での独占実施許諾契約を締結したと発表しており、業容拡大に寄与するとの見方から買いが入っているようだ。ヒトの認知症にタウ遺伝子の変異が関与することが報告されているが、同マウスは脳に変異タウ遺伝子を発現するトランスジェニックマウスで、ヒトの認知症様の学習能低下を再現することに成功したもの。
きんでん<1944>=急伸。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付でレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ、目標株価を1900円から2000円に引き上げた。収益の大半を占める国内事業については通信キャリアの設備投資抑制の影響で受注及び完工高が低迷している情報通信部門を除くと想定を上回る状況で推移しており、全体としてポジティブな事業環境にあると指摘。今16年3月期通期業績を連結営業利益で会社側計画の280億円(前期実績293億2500万円)に対して従来予想の320億円から325億円へ、来期予想を340億円から350億円に引き上げている。