日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険いずれも反落、“郵政フィーバー”一服

　日本郵政<6178.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>、かんぽ生命保険<7181.T>の郵政３社は、いずれも売り優勢の展開となっている。１１月４日に鳴り物入りで上場したが、各銘柄とも初日から集中人気となり、株価は大商いのなか大方の想定を上回る上昇をみせた。前日の高値まで日本郵政は公開価格比で３２％の上昇、ゆうちょ銀行は同２６％の上昇をみせた。また流通株数が少なく品薄感のあったかんぽ生命保険については公開価格２２００円に対して８７％高の４１２０円まで上値を伸ばし市場の耳目を驚かせた。
　しかし、際立った株価パフォーマンスは、ＰＢＲや配当利回りなどセールスポイントとされていた指標面の割安感解消とも背中合わせで、目先は高値警戒感も意識されていた。きょうは２日間の“郵政祭り”の反動が株価の初押しに反映されたかたちだ。一方、今回の郵政グループ上場は株式市場に新たな個人投資家層を引き込む起爆剤ともなり、きょうの押し目には個人のニューマネーが群がる格好で下げ幅も限定的となっている。

日本郵政の株価は１１時４分現在１７９０円（▼３０円）
ゆうちょ銀行の株価は１１時４分現在１７１４円（▼６１円）
かんぽ生命保険の株価は１１時４分現在３７６０円（▼１３０円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）