第一船が売停、民事再生法申請の報道受け

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2015/09/29 09:17
 第一中央汽船<9132.T>は売買停止。29日付の日本経済新聞で「(同社は)民事再生法の適用を申請することで最終調整に入った。29日にも東京地裁に申し立てる見通し」と報じており、報道の真偽確認のため。気配値は2円ウリの1円カイ気配。同社は鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船を主力としており、中国の景気減速などを背景に市況悪化による運賃低迷が経営難に拍車をかけている。経営破綻した場合、「負債総額は簿外も含めると2000億円を超える可能性がある」と伝えられ、同社の筆頭株主である商船三井<9104.T>などが大きく売りが優勢。また、他の海運株にも影響が出ている。ただ、第一船は2012年3月期から営業、経常、最終損益ともに赤字が続いており、株価も事前に織り込みが進んでいた。今年2月以降は常に50円を下回って推移するなど足もとの経営の厳しさを反映していただけに、ネガティブサプライズ的要素にも乏しく、海運セクター全体への売りの波及は限定的なものにとどまっている。

商船三井の株価は9時9分現在291円(▼20円)



出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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