「乱高下は始まったばかり・・・」
本日の日経平均は1343.43円高の18770.51円で取引を終了した。買い先行から一段高となり、結局は高値引け。売り方の買い戻しを巻き込み、歴史的な大幅高となった。上昇率は7.71%。「魔の水曜日」は、売り方にとって「魔の水曜日」となった。
日経平均の日足チャートでは、もちろん大陽線が出現。ローソク足の組み合わせでは、強気のたすき線が出現しており、かなり先高観が強い。目先はさらに騰勢を強める展開も予想される。
ただ、「窓・壁・軸理論」では、この上昇ですら「単なるテクニカル・リバウンド」にすぎない。なぜならば、下落相場開始の根拠となった8/28の窓(18810.05円―18901.09円)を上回っておらず、19000円付近に存在しているファンダメンタルズの壁は「健在」と認識されるからである。大底を入れた可能性を否定するわけではないが、中長期的な弱気相場は継続していると考えたい。
こうなってくると、週末のSQがどうなるか誰にも分からない。本日の急上昇が単なるダマシなのか、それともトレンドが転換してしまったのか。「神のみぞ知る」といったところになる。
だが、このように相場が振り回されれば回されるほど、個人投資家の多くは損をしていく。なぜならば、先日も記述したが「慣性の法則」が働いているからである。
昨日の急落をみて、多くの投資家が「もうダメだ」と感じたことだろう。「明日には16000円台に突っ込んでいるかもしれない」―-そう諦めたはずだ。だから、当然、投げ売りを出すし、ヘッジ売りをする。なかには大儲けしようとして、プット・オプションを大量に仕込んだ投資家もいたことだろう。だが、その期待は見事に裏切られた。なぜ、こんなことになってしまったのか・・・。
それは、個人投資家を操るプロの投資家集団がいるからである。彼らの利益の源泉は、そういった素人の拙い相場観である。いわゆる「慣性の法則」に支配された個人投資家の欲を逆手にとっているのだ。だから、簡単なのである。
なので、我々はそういった相場観を一切排除することから始めなければならない。そうしないと彼らの餌食になってしまう。「上昇するからさらに上昇する」「下落するからさらに下落する」などという浅はかな考えはやめて、あるルールのもとで機械的に売買することだ。機械的に売買すれば、そこに感情というものが排除される。「儲けたい」「損したくない」という意識が入りこむ隙がなく、プロ集団とスクラッチの勝負ができるのだ。なので、こんなに急上昇しても、「単なるリバウンド」と、軽く考えることもできる。週末のSQが16000円台の可能性を排除してはいけないのである。
でも、こういった説明をすると、多くの投資家は「そんなリスクはとれない」という。一日、1000円も動く相場に耐えられず、損失が発生した時点で、ポジションを閉じてしまうのだ。ここがプロとアマの違いである。
プロというものは、あらゆる場面を事前に想定している。当然、このような1000円以上も動く相場を想定しているのであり、ある意味「許容の範囲内」なのだ。だから、別に動揺することはない。もともとそれぐらい動くと考えているからだ。
では、アマ投資家に欠けているものは何か。それは「リスク管理」である。「ここまでは下がらないだろう」とか、「ここまで上昇するのは無理」と勝手に判断してしまい、イザそのときになるとパニックってしまう。「こんなハズでは・・・」となってしまうのである。許容できないほどの損失を抱え、それを理由に損切りを実行してしまう。その繰り返しなのである。だから、儲からない。
したがって、最初からどれくらいのリスクがあるか、自分のポジションを計算することが重要だ。そしてどこまで耐えられるのか、耐えられない場面はどういう局面なのか――あらかじめシミュレーションしておく必要があるのだ。
投資手法は色々ある。通常の現物株を買ったり、信用で売り建てたり、場合によっては両建て、そして派生商品である先物やオプションを使うことも考えられるだろう。どれが自分に適しているのか――まずはそこから考えることが重要だ。
一般投資家は、株を買いだけやるリスクの恐ろしさを知らない。「買いだけなのだから、損失は限定だ」と考えているのであれば、それはそれで良いだろう。余剰資金ならば、生活に何の支障もない。
だが、実際に株価が1割、2割と下落してくると、耐えられないの現状だ。損切りをしようにも、損失が確定するから、売却のボタンを押せない。そしてさらに損失が拡大していく・・・。「余剰資金だから放っておこう。そのうち上がるさ」と気楽に構えられるならば、それでも良い。だが、塩漬け株ができることで、株式市場とはいったんオサラバだ。だって、売買する必要がないからである。あとは、安倍さんにお願いするしかない。
なので、「株式投資でスリルを味わいながら儲けたい」というのであれば、まずは戦略を考えることが重要だ。そしてリスク管理。これを忘れてはならない。3・11、9・11、リーマン・ショック、ブラック・マンデー。何が起きても大丈夫なように、分相応なポジションを構築しておく。そこから始めるのである。
相場の乱高下は今始まったばかりだ。本日の動きはあくまでも「初動」であり、これから必ず「本震」が来るはずだ。上方向なのか、下方向なのか分からないが、我々の知らないところで何かが起こっている。「本震」では退場者が続出するほどの激震に見舞われると思われ、投資家は相当の覚悟が必要となる。今日は7%動いたけど、明日は10%、その次の日は15%になるかもしれない。このような変動が常態化する可能性があるということだ。「今日が歴史的な日」なんて思っても、明日、明後日に「超歴史的な日」がやってくるかもしれない。
日経平均の日足チャートでは、もちろん大陽線が出現。ローソク足の組み合わせでは、強気のたすき線が出現しており、かなり先高観が強い。目先はさらに騰勢を強める展開も予想される。
ただ、「窓・壁・軸理論」では、この上昇ですら「単なるテクニカル・リバウンド」にすぎない。なぜならば、下落相場開始の根拠となった8/28の窓(18810.05円―18901.09円)を上回っておらず、19000円付近に存在しているファンダメンタルズの壁は「健在」と認識されるからである。大底を入れた可能性を否定するわけではないが、中長期的な弱気相場は継続していると考えたい。
こうなってくると、週末のSQがどうなるか誰にも分からない。本日の急上昇が単なるダマシなのか、それともトレンドが転換してしまったのか。「神のみぞ知る」といったところになる。
だが、このように相場が振り回されれば回されるほど、個人投資家の多くは損をしていく。なぜならば、先日も記述したが「慣性の法則」が働いているからである。
昨日の急落をみて、多くの投資家が「もうダメだ」と感じたことだろう。「明日には16000円台に突っ込んでいるかもしれない」―-そう諦めたはずだ。だから、当然、投げ売りを出すし、ヘッジ売りをする。なかには大儲けしようとして、プット・オプションを大量に仕込んだ投資家もいたことだろう。だが、その期待は見事に裏切られた。なぜ、こんなことになってしまったのか・・・。
それは、個人投資家を操るプロの投資家集団がいるからである。彼らの利益の源泉は、そういった素人の拙い相場観である。いわゆる「慣性の法則」に支配された個人投資家の欲を逆手にとっているのだ。だから、簡単なのである。
なので、我々はそういった相場観を一切排除することから始めなければならない。そうしないと彼らの餌食になってしまう。「上昇するからさらに上昇する」「下落するからさらに下落する」などという浅はかな考えはやめて、あるルールのもとで機械的に売買することだ。機械的に売買すれば、そこに感情というものが排除される。「儲けたい」「損したくない」という意識が入りこむ隙がなく、プロ集団とスクラッチの勝負ができるのだ。なので、こんなに急上昇しても、「単なるリバウンド」と、軽く考えることもできる。週末のSQが16000円台の可能性を排除してはいけないのである。
でも、こういった説明をすると、多くの投資家は「そんなリスクはとれない」という。一日、1000円も動く相場に耐えられず、損失が発生した時点で、ポジションを閉じてしまうのだ。ここがプロとアマの違いである。
プロというものは、あらゆる場面を事前に想定している。当然、このような1000円以上も動く相場を想定しているのであり、ある意味「許容の範囲内」なのだ。だから、別に動揺することはない。もともとそれぐらい動くと考えているからだ。
では、アマ投資家に欠けているものは何か。それは「リスク管理」である。「ここまでは下がらないだろう」とか、「ここまで上昇するのは無理」と勝手に判断してしまい、イザそのときになるとパニックってしまう。「こんなハズでは・・・」となってしまうのである。許容できないほどの損失を抱え、それを理由に損切りを実行してしまう。その繰り返しなのである。だから、儲からない。
したがって、最初からどれくらいのリスクがあるか、自分のポジションを計算することが重要だ。そしてどこまで耐えられるのか、耐えられない場面はどういう局面なのか――あらかじめシミュレーションしておく必要があるのだ。
投資手法は色々ある。通常の現物株を買ったり、信用で売り建てたり、場合によっては両建て、そして派生商品である先物やオプションを使うことも考えられるだろう。どれが自分に適しているのか――まずはそこから考えることが重要だ。
一般投資家は、株を買いだけやるリスクの恐ろしさを知らない。「買いだけなのだから、損失は限定だ」と考えているのであれば、それはそれで良いだろう。余剰資金ならば、生活に何の支障もない。
だが、実際に株価が1割、2割と下落してくると、耐えられないの現状だ。損切りをしようにも、損失が確定するから、売却のボタンを押せない。そしてさらに損失が拡大していく・・・。「余剰資金だから放っておこう。そのうち上がるさ」と気楽に構えられるならば、それでも良い。だが、塩漬け株ができることで、株式市場とはいったんオサラバだ。だって、売買する必要がないからである。あとは、安倍さんにお願いするしかない。
なので、「株式投資でスリルを味わいながら儲けたい」というのであれば、まずは戦略を考えることが重要だ。そしてリスク管理。これを忘れてはならない。3・11、9・11、リーマン・ショック、ブラック・マンデー。何が起きても大丈夫なように、分相応なポジションを構築しておく。そこから始めるのである。
相場の乱高下は今始まったばかりだ。本日の動きはあくまでも「初動」であり、これから必ず「本震」が来るはずだ。上方向なのか、下方向なのか分からないが、我々の知らないところで何かが起こっている。「本震」では退場者が続出するほどの激震に見舞われると思われ、投資家は相当の覚悟が必要となる。今日は7%動いたけど、明日は10%、その次の日は15%になるかもしれない。このような変動が常態化する可能性があるということだ。「今日が歴史的な日」なんて思っても、明日、明後日に「超歴史的な日」がやってくるかもしれない。