ドル円上値の重い展開か？・・・・・

今日は株・債券睨みで・・・・・

　中国株の急落が日経平均株の下落基調を強め、昨日は株安が米国にも飛び火して、ＮＹダウを358ドル安に導いてしまいました。それが、再び、日中両国株を押し下げ、本日、日経平均株価は19,500円を割り込み、5月8日以来の安値まで下落し、上海総合も大幅続落となりました。

　この状況の中、昨日の海外時間の外為市場では、リスク回避の流れが相場を席捲する形となり、欧州時間には、ユーロが対主要通貨で急伸し、ＮＹ時間に入ると、次第に円買いも強まる展開に移行。ドル円は123円台前半まで下げ、本日の東京市場では122円台に突入しています。

　本日は、米国では主要な経済指標の発表は予定されていない為、外為市場は、欧米株式市場や米国債券市場の動向を睨みながらの神経質な展開が続くものと思われます。週末でもあり、米国株にショートカバー、米国債に利益確定売りが入る可能性はあり、ドルの下落も一段落となるかもしれません。

　一方、米国株が急落し、昨日は小幅反発したとは云え、原油相場が安値圏で推移している事から、米インフレ見通しは一段と低迷する可能性が高まり、ＦＲＢの9月利上げ観測は大幅に後退。これがドルの上値を重くすると思われる為、123円台半ばではドル円の上値は重くなりそうです。