16年度上期に物価目標2%に達する
直近の記者会見でも黒田総裁は「日本のインフレ率は、向こう数ヶ月で相当加速すると予想。16年度の上期には物価目標の2%に達すると予想」と言っていますが、果たしてそのシナリオ通り事が運ぶのでしょうか。日本の消費者物価コア指数の推移を確認すると、限りなく「0」です。今月は、4月に日銀が公表した展望レポートの中間評価の月に当たるわけですが、2015年度から17年度までの見通しが0.1%ずつ下方修正されていました。これで4回連続の下方修正となります。そして現在、原油価格は50ドル近辺まで下落しています。
日銀としては「名目賃金の緩やかな増加と個人消費の回復」が今後のインフレ上昇に繋がると考えているわけですが、一方で、黒田総裁は「4~6月期のGDPは前期比で大きく低下する」とも先の会合後の記者会見で述べています。仮に個人消費の回復が一過性で、賃金の伸びが今一つとなれば、黒田日銀は追加の緩和策に打って出ざるを得ないということになります。
因みに、本邦第二四半期GDP一次速報値は8月17日、二次速報値は9月8日となっています。内容次第で今年も10月のバズーカ発動となる可能性があるのかもしれません。
日銀としては「名目賃金の緩やかな増加と個人消費の回復」が今後のインフレ上昇に繋がると考えているわけですが、一方で、黒田総裁は「4~6月期のGDPは前期比で大きく低下する」とも先の会合後の記者会見で述べています。仮に個人消費の回復が一過性で、賃金の伸びが今一つとなれば、黒田日銀は追加の緩和策に打って出ざるを得ないということになります。
因みに、本邦第二四半期GDP一次速報値は8月17日、二次速報値は9月8日となっています。内容次第で今年も10月のバズーカ発動となる可能性があるのかもしれません。