信じられない!中国のGDP

著者:比嘉洋
投稿:2015/07/15 18:26

うそでしょ!

以前からマーケット関係者の間で、『中国の指標ほど当てにならないものはない』とされていますが、本日発表された第2四半期GDPの結果を見るにつけ、そう思わざるを得ません。発表前、冗談で「市場コンセンサス(6.8%)を上回る数値は出してこないだろう。7%を出して来たら笑うしかない」と言っていたのですが、そのまさかの“7%”。株安阻止に動きたいとの中国政府のなりふり構わぬ姿勢に驚かされたのは私だけではないはず。

ただ、その結果を受け、上海株が下落幅を広げたのは、何とも皮肉な・・・。先週、半分以上の銘柄が売買停止(ストップ安で取引成立しなかった銘柄も含む)となったことが報じられていましたが、その銘柄の一部が取引再開されたとなれば、それまで売りきれていなかった投資家が売りを浴びせる→ゆえに下落となるのは自然の成り行きと言えるかもしれません。まだまだこの上海株の動向、目を離せそうにありません。

市場の視線はイエレンFRB議長議会証言へ

さて、為替市場は今のところ中国指標の結果を受けて、素直に(?)反応しています。次第に今晩のイエレン議長による議会証言に焦点が移り始めているように思われます。とは言え、まだまだギリシャ・中国問題の行方が不透明であり、イエレン議長としては中立からハト派的な発言に終始するのでは?というのが私の見方です。一時的にドル売りとなれば、その押しを丁寧に拾うことが大事ではないかと考えます。
比嘉洋
マネースクエア シニアコンサルタント
配信元: 達人の予想