【買い】日経225連動型上場投資信託(1321):調整時の買いを継続=GLA小池麻千子

投稿:2015/07/13 00:41

調整時の買いを継続

ギリシャの国民投票、中国市場暴落、さらにニューヨーク証券取引所が4時間近くもシステムダウンするなど、大変慌ただしく、激しい相場状況となりました。

しかし、終わってみれば米国株は殆ど下がらず、ダウは+0.17%のプラスとなっているほどです。ギリシャショックに対面するドイツも週間で+2.33%の上昇で、そのほかパリ、ミラノ、バルセロナ、ロンドンの各市場もそれぞれ1~2%の週間上昇率となりました。金曜(10日)にギリシャ議会が緊縮的な改革案を承認と伝わり、これで合意形成が確実視され、株式市場を押し上げました。

ギリシャについては、まだ週末の最終的な会合結果を見るまで断定できませんが、今回も結果的に「茶番劇」となり、2010年、11年のギリシャショックの際と同じ結論となる可能性もあると思われるところです。

国民投票で圧倒的に「NO」を選択した人が多かった事は驚きであり、国民性の違いを痛感しました。しかし結果的にこれが欧州を怒らせ、ギリシャの生命線であるお金の元栓が閉められると、脅されました。これに対し、チプラス首相はなんと国民が「No」を突きつけた緊縮策に近い妥協案を提出した模様です。これでは何の為に国民投票までしたのかとの批判も噴出しているようですが、最終的にはこうならざるを得ないと書いておいたシナリオに近い状態です。結局両サイドともEU離脱など微塵も望んでおらず、お金を乞うのはギリシャの方であり、生命線を握っている者に対して「No」など突きつけられないのでしょう。

中国株暴落については、まだ収まったとは言えない段階ですが、とりあえず先週の上海市場は、一時前週末比▼8.5%安から、
終わってみれば+5.2%高と、4週ぶりに反発しました。銀行間短期金利などがおちついているところから見ても、日本株への影響も限定的と見られるところです。
小池麻千子
グローバルリンクアドバイザーズ 株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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