123円か125円か、カギを握る米経済指標=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2015/06/03 15:48

124円挟みのもみ合い

東京市場のドル/円は、仲値公示にかけて124.20円台まで強含んだが、その後は123.80円前後に小緩むなど、124.00円を挟んで
方向感を欠く展開となった。2年半ぶりの高値(125.040円)から小反落した水準でもみ合っているだけに、本日の海外市場はきっかけ一つでどちらに転んでもおかしくない不安定な相場展開となりそうだ。

ADP全国雇用者数とISM非製造業景況指数に注目

そのカギを握る米経済指標としては、5月ADP全国雇用者数(21:15)と米5月貿易収支(21:30)、および5月ISM非製造業景況指数(23:00)が発表される。ADP全国雇用者数とISM非製造業景況指数は、5日発表の米5月雇用統計に対する思惑に繋がる事から市場の注目度は高い。
揃って好結果となれば再び125円に向けて動きを強める事になる半面、弱い結果が揃えば123円割れに向けて動き出す可能性もある。
その他、米地区連銀経済報告(ベージュブック、27:00)やエバンズ米シカゴ連銀総裁(27:15)とブラード米セントルイス連銀総裁(30:00)の講演も予定されている。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想