ドル円、125円に達成感はあるのか!?

著者:遠藤寿保
投稿:2015/06/03 10:11

マーケットコンディション

昨日のドル円は、124.75円で始まると東京時間には前日の流れを引き継ぎ買い方が先行し、約12年半ぶりの125.04円まで上昇。その後は達成感からか買いも一服し、124円後半で推移した。ロンドン時間になると、ギリシャ問題が楽観視され、ユーロドルが上昇し、ドル売りとなる中、124円半ばから後半での推移となった。NY時間には、ユーロの急騰を受け、全面ドル売りとなる中、4月米製造業新規受注が予想▲0.1%に対し結果▲0.4%とネガティブなものになると、一気に売り方優勢となり123.75円まで売り込まれた。その後買戻しも入るが、方向感なく124.10円でクローズをむかえた。

ドル円、125円に達成感はあるのか!?

6月は、月足の一目均衡表で、ネジレとなる変化月となるが、過去、約20年で、月足ベースでのネジレは、6回目となる。上下の断定は出来ないが、何れも節目となるポイントとなっている。昨日は、約12年半ぶりの125円台となったが、やはり6月は大荒れを予測する。月の前半には、重要な指標発表も連続しており、特に週末の米国雇用統計の前の上昇時には、一旦の利食いとして、次の仕掛け場を探る必要があるのではないか。125円という値頃を無視した場合は、上昇トレンド発生と見るが、目先125円に高値達成感が強ければ、ある程度の下押しが予想される。下押しの理論値レベルだと、上昇の過程を5/14の118.88円から6/2の125.04円とした場合、38.2%戻しで122.69円、50%戻しで121.96円、61.8%戻しで121.24円となる。逆に、上抜けた場合は、真空地帯突入となる為、丁度のレベル(125.50、126.00、126.50等)を経て、ここ半年の揉み合いの反発とした場合は、115.87円-122.00円-118.31円の161.8%返しで128.22円が見えてくる。
ここは、一旦下押しの流れを確認しながら節目での押目買いとしたい。

☆戦略

押目買い

ポイントレベル
128.22(115.87-122.00-118.31=161.8%)
125.04(6/3の高値)
124.83(118.88-121.47-120.63=161.8%)
124.50
124.44(115.87-122.00-118.31=100.0%)
124.43(5/28の高値)
124.14(2007年6月の高値)
123.59(118.88-125.04=23.6%)
123.31(5/26の高値)
122.69(118.88-125.04=38.2%)
122.09(115.87-122.00-118.31=61.8%)
122.00(3/10の高値)
121.96(118.88-125.04=50.0%)
121.24(118.88-125.04=61.8%)
121.08(135.14-75.57の76.4%)
120.04(147.14-75.57の61.8%)
119.06(101.50-110.09-105.17の161.8%)

注)本日の予想は6月3日10:10に寄稿したものです。
また、上記レートは弊社外貨exの提示したレートを参考にしたもので、
実際の取引可能なレートとは異なる場合があります。
遠藤寿保
YJFX! FXエバンジェリスト
配信元: 達人の予想