「125円トライは時間の問題」も、本日は“足踏み”…!?

著者:武市佳史
投稿:2015/06/02 10:47

◆好調な米経済指標を受け、125円手前へ上伸

※ご注意:予想期間は6月3日と表示されていますが、本日(6月2日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


昨日記した“もう一段の上値攻め”が、早くも見られ始めた…。

PCEコアデフレータは1年1ヶ月ぶりの低い伸び(+1.2%)に留まりましたが、ISM製造業景況指数(52.8)/建設支出(+2.2%)は共に好内容でした。
このため年内の米利上げ観測はさらに強まり、ドルは幅広い通貨に対して買われる展開となりました。
NYタイム中盤に先月28日高値(124.449円)を突破したドル円は、125円手前(124.906円)へと上値を伸ばしました。

◆高値圏ではあるが、過熱感はそれほど高まっていない

さすがに125円手前に控えるオプション絡みの分厚い防戦ドル売りオーダー全てこなすほどの勢いは見られませんでしたが、サプライズ的な動きではなかったことから過熱感もそれほど高まっておりません。
戻りが124.746円で支えられるなど下値がしっかりとしている印象もありますので、高値圏ではあるものの、さらなる上値追いへの期待は高まろうといったところです。

◆もっとも本日は、材料的に乏しい…

もっとも本日は、製造業新規受注しか米経済指標が予定されておりません。
このため材料的には乏しいといわざるを得ず、「ストップロスを絡めたさらなる上伸」を狙った“仕掛け的な動き”でどこまで…?といったところです。

ここまでくれば『125円トライは時間の問題』と考えざるを得ず、日米双方から明確なけん制発言でも飛び出さなければ『ドル高・円安が止まることは考えづらい』のも事実ですが、本日に関しては“足踏み”と考えたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:125.680(02/12/5高値、14/12/8~14/12/16の161.8%戻し)
上値4:125.573(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:125.190(ピボット1stレジスタンス)
上値2:125.000(大台)
上値1:124.906(6/1高値)
前営業日終値:124.806
下値1:124.505(6/1の38.2%押し)
下値2:124.381(6/1の50%押し)
下値3:124.256(6/1の61.8%押し)
下値4:124.139(ピボット1stサポート)
下値5:124.000(大台)


※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:04 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想