ドル円、弱い米経済指標でも下げ限定!?

著者:遠藤寿保
投稿:2015/05/18 09:43

マーケットコンディション

先週末のドル円は、119.15円で始まると東京時間は、日経平均の堅調などを受け、119円半ばまで上昇した。ロンドン時間になると「日銀は追加緩和において付利引き下げを含むあらゆる手段を排除しない」との一部報道を受けて買い方先行となり、119.92円の高値を付ける局面もあった。しかし、5月NY連銀製造業景気指数・4月米鉱工業生産指数・4月米設備稼働率がネガティブな発表となり、5月米ミシガン大消費者態度指数速報値も予想を下回るネガティブ発表となると、119.17円まで売り込まれた。その後買い戻しが入るも限定的となり119.40円でクローズをむかえた。

ドル円、弱い米経済指標でも下げ限定!?

最近の米国経済指標は悪すぎである。ここまで来ると、米国の利上げに関する懸念が出ても当然かもしれない。しかし、この連続したネガティブ発表の中、あまり下げきらない感じがある。これは、日本として、量的緩和という金融政策を一旦行うと、途中で止めることが出来ない事情もあると思われる。また、「くじら」といわれる本邦勢の買いは、あくまで相場を押し上げるのが目的ではなく、安値を拾うスタンスを継続している。
最近は、外銀のレポートで、ドル高予測を変更する内容もちらほら出始めているようだが、米国経済指標がポジティブに転換すると、本邦勢の下支えもあり、次のレベルへの上昇もありえる。トレードスタンスに変更なしで、118円半ばまでのリスクを取りながら押目買い。

☆戦略

押目買い

ポイントレベル
124.12(2007年6月の高値124.12)
122.00(3/10の高値)
121.08(135.14-75.57の76.4%)
120.84(4/13の高値)
120.49(5/5の高値)
120.04(147.14-75.57の61.8%)
119.06(101.50-110.09-105.17の161.8%)
118.49(4/30の安値)
118.31(3/26の安値)
118.05(110.09-105.17の261.8%)
117.91(121.84-105.17の23.6.8%)
115.84(1/16の安値)
115.55(12/16の安値)
115.48(121.84-105.17の61. 8%)
115.46(11/17の安値)
113.83(11/10の安値)
113.76(101.50-110.09-105.17の100.0%)
113.41(11/6の安値)

注)本日の予想は5月18日9:40に寄稿したものです。
また、上記レートは弊社外貨exの提示したレートを参考にしたもので、
実際の取引可能なレートとは異なる場合があります。
遠藤寿保
YJFX! FXエバンジェリスト
配信元: 達人の予想