【買い】富士通(6702)5月1日の大幅安は逆張りの好機!= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2015/05/13 09:56

期待はずれの見通しも、短期的なリバウンドに期待!

■注目銘柄
富士通㈱(6702)

■注目理由
日本の総合エレクトロニクスメーカー。大手電機8社(日立製作所、東芝、三菱電機、パナソニック、ソニー、シャープ、富士通、日本電気)の一角である。通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売ならびにそれらに関するサービスの提供を行う。

中期目標として、2016年度に営業利益2,500億円、当期利益1,500億円以上、FCF1,300億円以上達成を掲げる。テクノロジーソリューションで売上3兆8,000億円を目指し、2013年からの3年間で5,570億円の伸長、海外4リージョンで売上3,000億円拡大を目標とする。

平成27年3月期における連結経営成績は、売上収益4兆7,532億円(前期比△0.2%)、営業利益1,786億円(同+21.3%)、税引前利益1,988億円(同+23.4%)、当期利益1,450億円(同+18.9%)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,400億円(同+23.7%)、当期包括利益合計2,502億円(同+42.6%)であった。売上収益はほぼ前年度並みで国内は3%減収。システムインテグレーションやLSIが増収になったもののパソコンや携帯電話、ネットワークプロダクトが減収となった。海外ではLSIやパソコンが減収になったものの為替の影響で4.4%増収。となった。米ドル、英ポンドに対する円安の効果で売上収益は前年度比1,200億円増加している。営業利益増加の要因は携帯電話の採算性改善やシステムインテグレーションの増収効果。金融損益は117億円と、為替差損益を中心に前年度比62億円の増益となった。
(出典:平成27年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結))

5月8日付で、Twitterへの投稿をキーワードや地域でリアルタイムに監視・可視化するサービス「FUJITSU Intelligent Data Service SociaLive」を開始したと発表。検索条件や合致した投稿を位置情報を基に地図上に重ねて表示する機能や、添付されている画像を一覧で表示する機能をクラウド型で提供する。富士通によれば、Twitterの投稿場所を地図上に表示するクラウドサービスは国内初。価格は初期費用20万円から、月額費用9万円から(いずれも税別)。主な用途として、土砂崩れなどの重大な事故が起こった時の情報収集や、お祭りなど地域の行事の把握、マーケティング施策の反響の調査等に利用できるとしている。

4月30日の決算発表を受けて、5月1日には前日比で150円安(-18.9%)と急落。前期営業利益が従来予想をやや下回り、かつ今期では減益の見通しであることが弱材料につながった。ただし、今回のような値動きはやや過剰とも捉えられ、短期的なリバウンドが期待できる。

直近の株価はPER14.04倍、PBR1.78倍、配当利回り1.18%となっている。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想

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銘柄名称 株価 前日比
6702
2,532.5
(08/16)
+79.0
(+3.21%)