「妖怪ウォッチ」に続け!! 「スナックワールド」に人気化期待

著者:冨田康夫
投稿:2015/04/23 16:00

人気ビックタイトルを生み出す企業に迫れ

妖怪ウォッチを手掛けたレベルファイブが、新たなクロスメディアタイトルとして、「スナックワールド」を展開することを発表しており、早くも人気化期待が高まっている。

レベルファイブから2013年7月11日に発売されたニンテンドー3DS専用ゲームソフト「妖怪ウォッチ」はコミックやアニメなどによる多角メディア展開で大ヒットし、バンダイナムコホールディングス<7832>が販売する妖怪メダルは昨年1月の発売以降、品薄になったことも話題となった。

「スナックワールド」はこの「妖怪ウォッチ」に続くクロスメディアタイトル。ゲームソフトは3DSに加えて、スマートフォン向けにも発売、3DCGアニメーションがテレビ東京系、全国の東宝<9602>系の上映で映画化も決定しており、「妖怪ウォッチ」を上回る規模でクロスメディア戦略が行われる予定。

「スナックワールド」の主人公が利用する武器という設定の「ジャラ」というアイテムについては、タカラトミー<7867>が玩具として発売する予定で、NFC搭載のニンテンドー3DSやスマホにタッチすることでアイテムがゲームに登場するという連動性もPRしていく。この「ジャラ」には村田製作所製のNFCチップが内蔵され、「ジャラ」内のNFCにゲームのデータなどを書き込むことも可能という。「妖怪ウォッチ」はクロスメディア戦略でさまざまな企業が恩恵を受けたが、「スナックワールド」もソフト販売以外にも波及が期待される。

◆スナックワールドの関連銘柄
任天堂<7974>    「スナックワールド」との連動で3DSの販売増に期待
タカラトミー<7867> 「ジャラ」と呼ばれる玩具を販売
村田製<6981>    「ジャラ」とゲームが連動するNFCチップを供給
テレ東HD<9413>  テレビアニメを放送
東宝<9602>      映画公開を担当
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想