相場は確率に賭けるゲーム

著者:比嘉洋
投稿:2015/04/01 17:53

4月の季節性

ドル円13日移動平均線±1%・±2%
さぁ、本日から新年度がスタート。日経平均は外国人投資家の先物売りに押されてか、大幅安でのスタート。GPIFが出動しないとこんなものなのでしょうか。今月は統一地方選挙も控えており、安倍政権は引き続き株高容認、一方で、為替については円安抑制の姿勢に変わりなしとのスタンスを取ってくるものと思われます。このところ日経平均は25日移動平均線近辺で年金等のマネーが出動していました。ふとチャートに目をやると、一時的に下回っていた25日移動平均線に収斂する動きとなっており、今月もPKO vs 外国人投資家の構図となりそうです。

NYダウについても方向感が出にくい状況となっています。ただ、過去10年のNYダウの4月の成績を確認してみると9勝1敗(勝:陽線 敗:陰線)、しかもこのところ9連勝となっています。NYダウとクロス円は総じて相関性が高い(リスク資産としての位置づけから)と言われています。「相場は確率に賭けるゲーム」、過去のパターンが当てはまるようだと、新年度早々、しっかりとした値動きに繋がるのではないかと見ています。

相場に動きが出てくるのは今週末の雇用統計後だと考えています。今回の雇用統計はイースター休暇と重なっており、本格的な値動きは来週火曜日以降になりそうです。それまではドル/円13日移動平均線±1%、±2%のエンベロープを使っての売買戦略に妙味がありそうです。
比嘉洋
マネースクエア シニアコンサルタント
配信元: 達人の予想