「魔女狩り」的なことが行われ・・・
昨日の米国株式相場は大幅安。ダウ工業株30種平均は292.60ドル安の17718.54、ナスダック総合指数は118.21ポイント安の4876.52となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は19490円付近での推移。したがって本日の東京株式相場は大幅安のスタートを想定。下値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは、昨日長い下ひげで下方の窓を完全に埋める形。強い調整一巡感が漂っており、下値不安が一気に後退している。
本日は売り先行が予想されるが、基本的に「軸は上向き」であることから、売り一巡後は押し目買いが優勢になると思われる。昨日の振るい落とし、本日の売り先行によって、需給が改善するという見込みだ。
当然、本日は3・9月期決算企業の権利付き最終日ということもあり、投資家による駆け込み買いが期待できる。前場段階で主要株価指数が下落すれば、日銀ETF買いも期待でき、急速に下げ渋る展開も予想されるのだ。
だが、終値ベースで昨日の下ひげを下回れば、チャートは一気に崩れることになる。明日は権利落ち日ということもあり、110円程度の配当落ちも予想される。チャートがさらに崩れる可能性が高くなり、一連の上昇相場に終止符が打たれるかもしれないのだ。
そのようななか、住友商事(8053)は昨日の取引終了後、今期最終益を850億円の赤字に下方修正した。原油や資源価格の下落で、減損損失が膨らんだためだ。この業績悪化はある程度マーケットでは織り込まれていたものの、さすがに赤字転落となると、投資家の視線は冷ややかにならざるを得ないだろう。市場では「氷山の一角なのでは?」との疑念が生まれることになり、同業種の下方修正や、さらなる業績の下ブレを警戒することになる。いわゆる「魔女狩り」的なことが行われ、あらぬ疑いをかけられる企業も出てくるだろう。それが全体相場の上値抑制要因となり、株価指数を押し下げる。今後は他の商社、資源関連銘柄の業績に注意が必要ということだ。(黒岩の眼より)
日経平均の日足チャートでは、昨日長い下ひげで下方の窓を完全に埋める形。強い調整一巡感が漂っており、下値不安が一気に後退している。
本日は売り先行が予想されるが、基本的に「軸は上向き」であることから、売り一巡後は押し目買いが優勢になると思われる。昨日の振るい落とし、本日の売り先行によって、需給が改善するという見込みだ。
当然、本日は3・9月期決算企業の権利付き最終日ということもあり、投資家による駆け込み買いが期待できる。前場段階で主要株価指数が下落すれば、日銀ETF買いも期待でき、急速に下げ渋る展開も予想されるのだ。
だが、終値ベースで昨日の下ひげを下回れば、チャートは一気に崩れることになる。明日は権利落ち日ということもあり、110円程度の配当落ちも予想される。チャートがさらに崩れる可能性が高くなり、一連の上昇相場に終止符が打たれるかもしれないのだ。
そのようななか、住友商事(8053)は昨日の取引終了後、今期最終益を850億円の赤字に下方修正した。原油や資源価格の下落で、減損損失が膨らんだためだ。この業績悪化はある程度マーケットでは織り込まれていたものの、さすがに赤字転落となると、投資家の視線は冷ややかにならざるを得ないだろう。市場では「氷山の一角なのでは?」との疑念が生まれることになり、同業種の下方修正や、さらなる業績の下ブレを警戒することになる。いわゆる「魔女狩り」的なことが行われ、あらぬ疑いをかけられる企業も出てくるだろう。それが全体相場の上値抑制要因となり、株価指数を押し下げる。今後は他の商社、資源関連銘柄の業績に注意が必要ということだ。(黒岩の眼より)