主なナノセルロース関連銘柄
中越パルプ工業<3877>の株価は、1月26日の終値178円から2日連続のストップ高を交えて急伸し、同29日には、一時2.1倍の376円まで買い進まれた。その後、短期急騰の反動で調整したものの、現在も200円台後半の水準を保っている。1月26日の取引終了後、同社が竹を活用した再生可能天然資源であるナノセルロースを高分散したポリプロピレン複合材料の開発に成功したと発表し、これを好感した買いが集中したためだ。
ナノセルロースは、再生可能な植物繊維をナノレベルまでほぐしたもの。鋼鉄の5分の1の軽さで、かつ5倍の強度を持つファイバーで、ガラスに比べて50分の1程度の熱膨張性を持つ。また、ナノレベルの細さから透明材料となり得るなどの特徴がある。さらにポリプロピレンと配合することで、自動車や電機などの軽量化が期待できる。
星光PMC<4963>は、2014年10月に竜ヶ崎工場で、セルロースナノファイバーの実証生産設備の建設工事を完了、11月から本格的なサンプル提供を開始。経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業にも採択され、「次世代バイオ素材高機能・木質ナノセルロース製造システムの開発」という国の支援によるものだ。
さらに、第一工業製薬<4461>は、14年4月から東京大学の磯貝明教授らの研究成果とセルロース応用技術を活用したレオクリスタの事業化をスタート。レオクリスタは、高い増粘効果と透明性を有し、油の乳化や無機微粉末の分散性を持ちながら、高粘度なゲル状にも関わらず、液体のようにスプレー噴霧できる擬塑性を有する新規増粘剤。また、木村化工機<6378>は、ナノセルロースの製造装置を手掛けている。
◆主なナノセルロース関連銘柄
銘柄(コード) 今期営業利益率 株価 PER
中越パル<3877> ▼40.5 277 18.9
一工薬<4461> 17.0 413 12.6
星光PMC<4963> 3.1倍 964 35.2
木村化工<6378> 6.9 504 28.8
ナノセルロースは、再生可能な植物繊維をナノレベルまでほぐしたもの。鋼鉄の5分の1の軽さで、かつ5倍の強度を持つファイバーで、ガラスに比べて50分の1程度の熱膨張性を持つ。また、ナノレベルの細さから透明材料となり得るなどの特徴がある。さらにポリプロピレンと配合することで、自動車や電機などの軽量化が期待できる。
星光PMC<4963>は、2014年10月に竜ヶ崎工場で、セルロースナノファイバーの実証生産設備の建設工事を完了、11月から本格的なサンプル提供を開始。経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業にも採択され、「次世代バイオ素材高機能・木質ナノセルロース製造システムの開発」という国の支援によるものだ。
さらに、第一工業製薬<4461>は、14年4月から東京大学の磯貝明教授らの研究成果とセルロース応用技術を活用したレオクリスタの事業化をスタート。レオクリスタは、高い増粘効果と透明性を有し、油の乳化や無機微粉末の分散性を持ちながら、高粘度なゲル状にも関わらず、液体のようにスプレー噴霧できる擬塑性を有する新規増粘剤。また、木村化工機<6378>は、ナノセルロースの製造装置を手掛けている。
◆主なナノセルロース関連銘柄
銘柄(コード) 今期営業利益率 株価 PER
中越パル<3877> ▼40.5 277 18.9
一工薬<4461> 17.0 413 12.6
星光PMC<4963> 3.1倍 964 35.2
木村化工<6378> 6.9 504 28.8